上場企業の株主関連業務を請け負っているIRキューダスの李ウォンギュ取締役(39)は、ノート型パソコンを使ってきたが、昨年の初めごろからマルチメディア資料を扱うケースが増えたことで、さらに容量が大きくて、速度の速いデスクトップを購入した。
2台のパソコンを使うようになってから、彼の業務スタイルも変わってきた。ノート型パソコンには、メッセンジャーと電子メールなど、コミュニケーションのツールをいつも表示しておくことで、業務の途中、メッセージをチェックするために、マウスをクリックする回数を減らした。会社のサーバーに保存されている電子メールなど、様々な情報をノート型パソコンでチェックできるようになってからは、夜中の11時だった退勤時間も6時に繰り上げられた。彼は、家族と一緒に夕食を食べてから、子どもたちと一緒に時間を過ごした後、夜10時にまた業務を始めて、仕事を終えてから寝床に付く。
「デスクトップ型」級のノート型パソコンが、彼の目に止まったのはつい最近のこと。彼は、「ノート型パソコンは、画面が小さくて、機能も劣っているため、これまでは『サポート』の手段として使っていたが、最近のものを使えば、どこでも『オフィスレベル』で仕事ができそうだ」として、ノート型パソコンの買い替えを考慮している。
▲軽自動車1台ぐらいの値段〓李さんのような「トゥ(two)PC族」が増えているうえ、無線ランの普及に支えられて、デスクトップをノート型パソコンに取り替える傾向が目立つにつれ、デスクトップの機能を凌ぐ様々な「スーパーノート型パソコン」が発売されている。
テクノマートにあるノート型パソコン売り場の「ネオマルチ」の李ナムゴン社長は、「売れ筋のノート型パソコンは、256MBメモリと40GBのハードディスクが基本で、値段は、200万ウォン後半から300万ウォン前半台が多い」と述べた。顧客の大分部は、デスクトップ級の性能に「移動性」を加えるために、デスクトップの値段に迷わず100万ウォンをさらに支払っているという話。
ノート型パソコンも「名品」を買い求める顧客は、「軽自動車1台分のお金」を投資している。三星(サムスン)電子の「軽自動車並みの値段」のノート型パソコン「センスT10(ST10—JB542/220)」には、インテルモバイルPantium4の2.2GHz級の中央処理装置(CPU)に512MB級のメモリと40GBのハードディスクが搭載されている。無線ランの機能やドルビーデジタル5.1チャンネルを支援するサウンドカードとステレオスピーカーが内臓されているため、オフィスでは「デスクトップより良いパソコン」として、家庭では「ホームシアター」の代わりに使えるように作られている。指紋認識システムを取り入れることで、セキュリティ機能を強化しており、ケースも外部の衝撃に強いマグネシウムの合金で制作した。値段は567万ウォンの高額だが、注文が続いている。
▲持ち歩くホームシアター〓ノート型パソコンメーカーが市販している「デスクトップ級のノート型パソコン」の特徴は、△大きくなったモニタ△強化されたマルチメディア機能△軽さに要約される。
三宝(サムボ)コンピューターのドリームブックG7は、韓国で初めて15.2インチの画面を映画館の画面(16対9)に近い15対10の割合で制作している。スライディング方式のDVDロームドライバーに移動中でも、簡単に映画鑑賞ができる。5.1チャンネルのスピーカーを支援するサウンドカードが組み込まれており、2.8kgの重さで値段は319万9000〜339万9000ウォン。
LGIBMがこのほど発売した「Xノート(NZ2SF4B00S、299万9000ウォン)」は、従来の「シンクバード」シリーズの「薄くて堅い専門家向け」というイメージから外れている。15インチの大型モニターや「微細ガス射出方式」で制作してさらに強くなったプラスチックケースに入れられたステレオサウンドカード、DVD・CD—RWコンボドライブ、40GBのハードディスク、256MBのメモリーが優れた性能とエンターテインメント機能が調和をなしているという評価。三宝コンピューターの朴イルファン副社長は、「『高いノート型パソコンは売れない』という従来の認識とは違って、市場調査の結果、『スーパーノート型パソコン』に対するニーズが非常に高いことが分かった。当分の間、ノート型パソコンが高性能パソコン市場をリードするだろう」と予測した。
羅成鎏 cpu@donga.com