１５日、ベトナム戦争以来最大規模の反戦デモが世界の主要都市で行われた。最も早く夜が明けるニュージランドを初め、地球が一周する間に、約１０００万人以上が「イラク戦争反対」というキャッチフレーズを唱えた。攻撃を準備している米国と英国と、攻撃対象のイラクはもちろん、アジア、アフリカ、欧州でも反戦デモが相次いで行われた。
▲米国〓ニューヨークの国連本部近くで行われたデモには５０万人の人々が参加した。ノーベル平和賞受賞者の南アフリカ共和国のツツ大司教は、「米国は世界の国々の声に耳を傾けるべきだ」と演説し、マルチン・ルター・キング３世は、「もっとも大きな銃を持っているかといって、それを使えという意味ではない」と語った。映画スターのスーザン・サランドンとデニー・グローバルも集会に参加した。ニューヨークではテロ警戒令の中、物々しい警備が夜遅くまで続いた。
ロサンゼルスでは３カ所で同時多発的に行われたデモに１０万人が参加し、マーチン・シーン、 アンジェリカ・ヒューストン、ロブ・ライナーなどハリウッドのスターや監督も参加した。
▲欧州〓ロンドンのハイドパークには７５万から１５０万人の人々が集まり、イラク戦争に反対する、英国史上最大規模の政治集会が開かれた。ニューヨーク出身のある弁護士は、「私は反米主義者ではない」としながら、「親米主義者も戦争に反対しているということを見せたかった」と述べた。ドイツでも８９年のベルリンの壁崩壊以後最大規模のデモが行われ、フランス、イタリア、スペイン、ロシアなど各国で集会が開かれた。マルセイユのデモに参加したフランスの俳優マルセル・マルソーは、「年を取ったのは欧州ではなく、旧式の警察国家である米国だ」と非難した。
一方、ドイツの世論調査機関であるエムニトがドイツ人１００２人を対象にアンケート調査した結果、５４％がブッシュ米大統領が世界平和に脅威だと回答し、「平和のための戦争」という米国の主張に反発した。
▲中東〓バグダッドではフセイン大統領を支持する反戦デモが行われた。数十万人が参加したデモでは、イラク戦争勃発の際には「人間の楯」にと名乗り出た世界各国の反戦平和主義者約１０００人も参加した。イラク攻撃の計画を支持しているイスラエルでも初めて大規模な反戦デモが行われた。テルアビブでは、ユダヤ系とアラブ系を含めておよそ３０００人の平和主義者がデモを繰り広げた。
金承眞 sarafina@donga.com
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