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[社説] こんな状況にまでなってしまった韓米同盟50年

[社説] こんな状況にまでなってしまった韓米同盟50年

Posted February. 16, 2003 22:53,   

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春が近づいているが、国や民族の将来を思う責任感のある人々には、春を感じる余裕もない。北朝鮮の核問題は悪化しており、金大中(キム・デジュン)大統領は北朝鮮への秘密送金疑惑について国民に謝罪したが、依然として疑惑を残し、国民の怒りを買った。ただでさえ、少数与党を引っ張って行かなければならない盧武鉉(ノ・ムヒョン)次期大統領の就任を複雑な思いで見守っている多くの国民の心には、春の訪れはまだまだのようだ。

米スタンフォード大学と東亜日報社が「北朝鮮、新たな挑戦と新たな解決法」というテーマで共同主催した韓米同盟50周年記念政策フォーラムも、韓半島の「春來不似春(春が来たが、春でない)」を痛感させる。

韓米同盟の現状は、両国関係がどんな段階にあるのか、両国が共通の懸案をどのように扱っているのか、などを通じて確認することができる。まず、対北朝鮮政策をめぐる意見の隔たりと、近く始まる在韓米軍の再配備及び縮小に関する議論は、両国関係をさらに緊張させる可能性がある。フォーラムに出席した韓米両国と日本、中国、ロシアの専門家約50人は「北朝鮮の核問題において、様々な側面から韓米間に意見の隔たりがあることを確認する」という言葉で、韓米関係を分析した。

今回のフォーラムは、形式やPRに重点を置いた「見せるための会合」ではなく、北朝鮮の核問題と韓米同盟の危機を解消する方策を探して韓米政府に勧告するための「胸襟を開いた討論の場」であったという点で意義深い。参加者は討論結果を7項目の政策勧告案としてまとめた。勧告案のうち、韓米両国が北朝鮮核問題の解決に向けた実行計画や戦略、北朝鮮核プログラムに対する限界を共同で設定するよう、また、北朝鮮と米国に対し2002年10月以前に戻り対話をするよう提案した内容は、特に関心を集める。

南北や米国など関係国は、この勧告案に耳を傾けなければならない。特に、就任を控えた盧次期大統領は、5カ国の専門家による分析や提案を重く受け止める必要があるだろう。