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大邱市に溢れる犠牲者への哀悼

Posted February. 19, 2003 22:38,   

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大邱(テグ)市は、大きな涙の海となった。

事件発生から1日が過ぎ、親戚や友だち、会社の同僚、近所の住民らの事故が、市民に伝えられ、都市全体が悲しみに包まれた。

合同焼香所が設けられた大邱市民会館には、事故の消息を聞いて駆けつけた犠牲者の遺族や親戚らが押し寄せ、号泣する声が絶えなかった。インターネット上には、犠牲者への哀悼の意を示す市民の文章が次々と上がっている。

公務員は一斉に黒いリボンを胸に付け、各市民団体も市民に哀悼の意を示す黒いリボンを配っている。

放火事件のあった中央路(チュンアンノ)駅周辺の各学院は、受講生と講師など約20人が犠牲になったことが分かり、悲痛な雰囲気に陥った。

中央路駅舎の上層にある公認仲介士学院の受講生、李ジョンスク(36・女)氏は、午前中に小学3年と幼稚園生の娘らを登校させた後、学院へ向かったが、火災のなかから抜け出せず、行方不明者のリストにあがっている。市民会館・遺族控室で泣きつづける李氏の姑、安(アン)ジュンスル(63)氏は「6歳の孫娘が『ママはいつ帰ってくるの』と何度も言っているが、何と答えればいいのか分からない」と言って涙を流した。

やはり公認仲介士学院の受講生で行方不明になった金ジンヒ(33、女)氏の夫、辛(シン)スンミン(37)氏は「妻が携帯電話に『地下鉄で火事が起きた』というメッセージを送ってきた後、連絡が途絶えたままだ」と言い、メッセージの残された携帯電話を見つめながら泣き続けた。

大邱市などのインターネットホームページ上の掲示板には、憤怒と哀悼の意を示す文章が殺到している。

L氏は「大邱でこんなことが起きるとは…。あきれるような事件で数多くの命が奪われ、神様を恨みたくなる」という文章を載せた。

S氏は「大邱市のみなさま、みんなで黒いリボンを胸につけて、犠牲者の冥福を祈りましょう」と提案しており、ソウル市民だというあるネチズンは「大邱には一度も行ったことがないが、テレビを見ていると、大邱市民の悲しみがソウルにまで伝わってきます。大邱市のみなさま、元気を出してください」と励ましの文章を載せた。

大邱の代表的な繁華街である中区(チュング)トンソンロには、人出が普段の半分にもならず、沈うつな大邱の雰囲気を反映した。運行が再開された地下鉄では、ほとんど乗客に会うことができないくらいで、大邱市民の心理的な衝撃をありありと示した。



mobidic@donga.com