ソウル地検刑事9部(李仁圭部長検事)は、SKグループの系列会社であるSKグローバルの粉飾会計の規模と手法などを盛り込んだ内部の秘密報告書を、SK(株)の崔泰源(チェ・テウォン)会長の事務室で見つけ、SKグローバルの粉飾会計の容疑について集中的に取り調べていることを、27日明らかにした。
この報告書には、00〜02年、SKグローバルが売ってもいない品物の売上げ伝票を切り、売上げ高を水増しする一方、海外法人の純資産は偽って膨らませ、損失を記入漏れするなどの粉飾会計の手法と額数が詳しく記録されている。
特に報告書は「これによって問題になりかねない」という分析まで盛り込んでいるという。
報告書では、SKグローバルが3年間に1兆ウォン台の粉飾会計を行ったとされているが、SKグローバル以外の他の系列会社の粉飾会計にはまったく触れておらず、どの系列会社も秘密資金は作っていないものとされている。
検察は、SKグループの劉承烈(ユ・スン二ョル)前構造調整本部長とSKグローバルの資金担当の実務者などを対象に、SKグローバルの粉飾会計の経緯と規模などについて捜査を進めており、SKグローバルに対する会計監査を担当した会計法人の関係者らを喚問し取り調べることを検討している。
検察は、SKグローバルの金昇政(キム・スンジョン)取締役副会長も、近く再び喚問して、粉飾会計にかかわっているかどうかについて取り調べてから、刑事処分の水位を決める方針だ。
また、SKグローバルの会長を兼任している孫吉丞(ソン・ギルスン)全国経済人連合会長を来週はじめに喚問し、SKグローバルの粉飾会計とJPモルガンとの裏面契約の経緯と孫会長がかかわっているかどうかを取り調べる方針だ。
李相錄 myzodan@donga.com