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検察捜査騒ぎ後の「コッドンネ」 依然冷たい視線

検察捜査騒ぎ後の「コッドンネ」 依然冷たい視線

Posted March. 10, 2003 22:41,   

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9日午後、忠清北道陰城郡孟洞面仁谷里(チュンチョンブクド・ウムソングン・メンドンミョン・インゴクリ)にある韓国最大級の社会福祉施設であるコッドンネ(花村)内の「希望の家」。

吳雄鎭(オ・ウンジン)神父の後援金横領疑惑に対する検察の捜査が進められており、最近、吳神父がコッドンネ会長職から退く「事件」があったが、1年以上ここに泊り込みで長期のボランティア活動を行っている70人のボランティアたちは、これといった動揺もみせず入所者たちの世話を焼くのに余念がなかった。

精神障害者200人余りが生活しているここで5年間ボランティア活動を続けてきたチャン・ソナ氏(48)は、絶えず助けを求める入所者たちの面倒で暇などあり得ない。部屋の掃除と大小便の後始末などきつい仕事がほとんどであるが、顔から微笑が消えることはなかった。

しかし、チャン氏は、「正直言って、最近の検察のコッドンネ捜査を考えると気が重くなる」と話した。6年間ボランティア活動を続けてきた朴ジョンホ氏(48)は、「検察の捜査が進むにつれ、コッドンネ全体が冷ややかな目で見られているようで残念だが、入居者たちは相変わらず、ここを天国と考えている」と述べた。

コッドンネは、吳神父に対する検察の捜査が明らかになってから、後援会員の脱退が相次いでおり、ボランティア数も減るなど、困難な状況に追い込まれている。

85万人の会員のうち、10日まで公式的に脱退が確認された人は2000人余り。ボランティアによる訪問も20〜30%程度減少した。各学校の新学期が始まり、ボランティアの大半を占めていた青少年が訪問できなくなった理由もあるが、「貧しい人々の天国」として知られていたコッドンネが「不祥事の温床」のように描かれてしまったのも、少なからぬ影響を及ぼしたに違いない。

コッドンネ事務室の朴マテオ修道士(43)は、「検察捜査が行われていることで、コッドンネに暮らす多くの人々までひっくるめて疑惑の視線で見ているのが悲しい。一日も早く検察捜査が終わり、前の状態に戻れば」と語った。

幸いなのは、2500人の精神障害者やホームレス、アルコール中毒者たち、そして300人の修道士、常勤ボランティアたちが動揺せず、お互いを家族のように頼りながら希望を失っていないことである。

また、学校や企業などの団体研修を担っているコッドンネ内の「サラン(愛)の研修院」にも、来年の予約の問い合わせが相次いでいる。サラン研修院の研修担当者である前バロトロメオ修道女は、「すでに来年の研修の50%以上が予約済みであり、現在も問い合わせの電話が続いている」と述べた。



straw825@donga.com