「ミシェル・クァンよりすばらしい選手になります」。銀盤の妖精、金ヨンア(トチャン中1)が、ついに韓国の太極(テグク)マークを胸に付けた。
11日にソウル泰陵(テルン)選手村のアイススケート・リンクで行われた第57回全国男女フィギュアスケート総合選手権大会女子シングル・シニア・フリースケーティング部門の試合。シニア部門に初出場した金ヨンアは、前日のショート・プログラムに続いて、フリースケーティング部門でも5人の審判のうち4人からトップの点数を受けて、国家代表のチョ・ヘリョム、シン・イェジ(以上、梨花女子大学)、イ・ソンビン(セファ女子校)などを破り、総合1位を獲得した。朴ピンナ(テウォン女子校)が2位。
金ヨンアはまだ12歳で、国際シニア大会(15歳以上)はもちろん、ジュニア大会(13歳以上)にも出場できない。だが、韓国氷上連盟は、彼女を国家代表に選び体系的に育成する計画だ。それほど技量が優れているからだ。
1m48、35kgの金は、すでに成人の選手に劣らない技量を備えている。トリプル・ジャンプを5回も完璧にこなし、レイアップ・スピンや高難度のテクニックを自由自在にこなした。
李ユファ連盟フィギュア副会長は、「ヨンアはこれまでの代表選手にも難しい高難度のテクニックをこなした。なによりもまだ幼いから発展可能性が無限だ。ジャンプに集中するあまり、表現力が落ちて演技が滑らかでないところを直せば、世界ステージでも十分に競争力を持てる」と評価した。
李ジヒ連盟フィギュア理事も、「ヨンアのテクニックは韓国最高だ。まだ熟練度が落ちるが、体系的に管理すればものになる」と述べた。
昨年4月にトリグラブトロフィー大会(スロベニア)ノービス部門で優勝し、一躍有望株として脚光を浴びた。彼女は今06年のトリノ冬季オリンピック(イタリア)でメダルを夢見ている。
梁鍾久 yjongk@donga.com