国家情報院(国情院)の盗聴疑惑事件を捜査中のソウル地検公安2部(黄教安部長検事)は、国情院の現職課長沈(シム)氏(3級)たち3人を国情院内部情報流出の容疑で緊急逮捕し調査中であると、18日明らかにした。
検察は同日未明、沈氏と朴氏、池(チ)氏を公務上秘密漏えいなどの容疑で緊急逮捕し、拘束令状を取って彼らの家や事務所を家宅捜査した。
朴氏と池氏は国情院に勤めたことがない民間人で、沈氏と情報流出を共謀した疑いを受けている。
検察関係者は「沈氏たちの国情院内部情報の流出部分に重点を置いて捜査をしている。しかし、昨年11月に野党ハンナラ党が暴露した「盗聴文書」と関係があるか、まだ確認されていない」と語った。
検察は、沈氏たちがハンナラ党の盗聴文書暴露後に、国情院の独自監察の調査結果を外部に流出したと見ており、ハンナラ党が暴露した盗聴文書と関係があるかどうかを集中的に調べている。
検察は、これらの容疑が確認されれば、逮捕状を請求する方針だ。
国情院は昨年12月に、独自の監察で盗聴文書と関係する内部情報の流出者をH氏(3級)とにらみ、人事措置をしていた。
これと関連して、朴氏のある側近は、「沈氏と池氏はD大学の同じ学科の、先輩後輩の間柄であり、朴氏は大学院で沈氏と知り合いになった」と語った。
朴氏は、陳承鉉(ジン・スンヒョン)氏が設立した前MCIコリア会長であり、国情院幹部出身の金在桓(キム・ジェファン)氏から陳氏の弁護士選任の依頼を受けて5億ウォンを受け取り、約1億円を横領した疑いで2001年12月に検察に拘束された。
D大学の総同門会の事務処長を勤めた池氏は、00年に発生したハンビッ銀行の融資疑惑事件当時、大学同門の元国情院幹部の宋(ソン)氏とともに、李運永(イ・ウンヨン)前信用保証基金栄洞(ヨンドン)支店長の救命活動を行なったという。
李相錄 myzodan@donga.com