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剛速球投手のオム、日々伸びる制球力

Posted March. 19, 2003 22:05,   

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「160km→154km→152km」

「剛速球投手」SKのオム・チョンウク(22)選手のスピードが落ちた。しかし、落ちた分、その「希望」は大きくなっている。

先月に日本の沖繩での訓練中に行ったチーム内の評価試合で、160kmの直球を投げていたオム選手は、2試合続けて連続無失点の行進をした。「投手らしい投手」になっているという証拠だ。

オープン戦の初登板だった15日の現代(ヒョンデ)戦で、1イニングに1四球無失点で勝利投手になったオムは、19日の大田(デジョン)韓火(ハンファ)戦でも、安打と四球を1つずつを許したものの、無失点で1イニングを抑えた。

2−0に先んじていた7回、マウンドに上がったオムは、初打者の李ドヒョン選手との勝負で2ストライク、1ボールの有利なボールカウントだったにもかかわらず、連続して2つのワンバウンド球を投げ四球を与えてしまったが、続く2人の打者を連続凡退で封じ込めた。

安打を許し、2死1、3塁になった後、韓火の代打チャン・チョンフン選手と繰り広げた勝負はとても興味深かった。フルカウントから体に近い内角へ152kmの剛速球を投げ、貫禄の姿で打席に立ったチャン・チョンフンを空振り三振で仕留めたのだ。

現代(ヒョンデ)戦での直球は全部150km台を投げるなど、最高球速154kmを記録したオムはこの日、最低スピードが144kmで、その間、平均150km以上を投げたことを考えれば、スピードは大いに落ちていたと言える。

しかし、オムはカーブとスライダーなど変化球を交ぜた多様な投球を試み、スピードよりは制球力に気を使う様子だった。走者が出ている時には牽制も怠らなかった。

彼は試合後、「今日はいつもよりは速く投げなかった。意識的にコントロールに集中している。四球を投げないのが目標だ」と話した。

最近まで2軍選手だったオムは、今シーズン中はずっと1軍でいる夢を抱いている。コーチングスタッフが、1〜2イニングずつ投げる中継ぎ要員として活用し自信をつけさせるという計画を立てておいたからだ。

SKのチョ・ボムヒョン監督は、「これまで(オム・チョンウクは)あまりにもたくさん叱られてきたので、気が弱くなっている。マウンドに立たせる時には投球が乱れていても良いと言った。今年はチャンスを与えるつもりだ」と述べた。

この日の試合でSKは、チョ・ギョンファン選手が本塁打を含め、3打数3安打2打点の猛打をふるったお陰で、3−0で勝利をおさめ、オープン戦3連勝で単独首位に出た。



張桓壽 金相洙 zangpabo@donga.com ssoo@donga.com