米国のイラク攻撃開始から約2時間経った20日午前(現地時間)、イラクのフセイン大統領はテレビ演説で国民に徹底抗戦を呼びかけ、「勝利は我々のもの」と決意を強調した。
外信によると、軍服に黒いベレー帽姿のフセイン大統領は、イラク国民に向かって「イラク国民は敵に対して勝利するだろう。我々は侵略者に対して抵抗する」と述べた。また「米国が平和に対する要求を無視して卑怯な攻撃に出た」と非難した。
フセイン大統領は軍服姿で、落ち着きながらも少ししかめた表情でテレビに登場した。
フセイン大統領は「イラク国民は、恥ずべき犯罪を犯した敵に対して剣を抜け」と呼びかけた。さらに「我々は、悪の侵略者を限界まで追い込み、彼らが計画を遂行することをあきらめさせる。その計画とは、(ユダヤ国家を建設するという)シオニズムの推進だ」と述べ、米国とイスラエルを非難した。
フセイン大統領はまた、ブッシュ大統領を「小さくて邪悪なブッシュ」と呼んだ。
フセイン大統領の息子ウダイ氏が運営する青少年テレビで放送された10分あまりのこの演説が、生中継なのか、それとも事前に録画されたものなのかは確認されていない。
「イラク国民に、攻撃に直面してすべきこととすべきでないことを言う必要はない」という言葉で演説を始めたフセイン大統領は、準備された演説文を終始ゆっくりした調子で読みあげた。彼は、アラブ人の英雄的資質を誇るアラブの古典詩を引用して、「イラクは勝利するだろう」という言葉で演説を終えた。
朴惠胤 parkhyey@donga.com