戦火が激しくなればなるほど、反戦の動きも強くなってきている。
イラク戦争開戦から３日目の２２日、反戦を主導してきたフランス、ドイツをはじめ世界各地で数百万人が反戦デモに参加した。参戦国の米英や戦争支持を表明しているスペイン、オーストラリアでも反戦の声が高まっている。
▲米国〓ニューヨークでは「平和と正義のための連合」主催で２０万人以上が参加する反戦デモが行われた。参加者らはマンハッタン・ブロードウェーに沿って南下し３０のブロックにわたってデモ行進を行った。
韓国人大学生もサムルノリ（四種の農楽打楽器による韓国伝統芸）を先頭にデモに参加した。予定時間を超えたため、警察とデモ参加者が衝突し、デモ参加者７４人が警察に逮捕された。
二日間の反戦デモで２２００人が逮捕されたサンフランシスコでは、この日数万人がデモに参加した。ロサンゼルス・ハリウッドでは数千人のデモ参加者が「ＣＮＮ−子どもは死に、お前らは富む」と書いたプラカードを掲げ、米メディアの一方的な政府寄りの報道姿勢を批判した。
ワシントンでは数百人が「石油のための戦争は反対だ」などのスローガンを叫び、ホワイトハウスの前でデモを行った。
▲欧州〓反戦の先鋒に立ってきたフランスでは、パリ、マルセイユ、ストラスブール、リヨン、ボルドー、モンペリエなど主要都市で数十万人が集結し、イラク戦争を批判した。
パリでは１５万人（警察推定９万人）が街頭デモ行進を行い、「ブッシュは殺し屋」などのスローガンを叫んだ。ストラスブール、リヨンなど一部都市では、デモ参加者がマクドナルドに石や爆竹などを投げつけた。
ドイツ・ベルリンでは４万人が集結し、イタリアでも全国８０ヵ所で散発的にデモが行われた。ノルウェー、スウェーデン、フィンランド、デンマークなど北欧各国では、それぞれ１万〜２万人が反戦を訴えた。
英ロンドンのハイドパークでは、１０万人が集まって戦争を支持しているブレア内閣を糾弾した。
スペインでも大規模な反戦デモが行われ、開戦サイドに加わったアスナール首相は、デモ参加者から激しい批判を浴びた。首都マドリッドでは２５万人が、バルセロナでは７５万人が集結してアスナール首相の辞任を求めた。チリのサンチアゴでは、米銀行の支店付近で爆弾が爆発する事故もあった。
▲アラブ圏〓エジプト・カイロではアル・アザール大学の学生約２万人が米英両国とイスラエルの国旗を燃やし、イラクを支援する兵力を派兵するよう求めた。カイロ中心部では約１０００人の弁護士がイラク戦争に抗議する座り込みを行った。
イスラエルのガザ地区ではデモ参加者１万人がイスラム過激派組織「ハマス」の旗を振った。さらに、インドネシア、スーダン、バーレーンなどでも激しいデモが繰り広げられた。
朴濟均 phark@donga.com konihong@donga.com
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