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映画「シカゴ」アカデミー作品賞

Posted March. 24, 2003 22:36,   

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米国のイラク攻撃が続く中、24日午前(韓国時間)、米ロサンゼルスのコダックシアターで開かれた第75回アカデミー授賞式は予想を覆す異変が続出した。

作品賞は予想どおり最多部門にノミネートされた(13)「シカゴ」が受賞したが、監督賞は授賞式に参加さえできなかった「戦場のピアニスト」のロマン・ポランスキー 監督が受賞した。ヨーロッパで活動をしているポランスキー監督は、78年に13歳の少女と性関係を持った疑いで米警察の指名手配を受けているため、以前から「不参加」が予想されていた。

作品、助演女優、美術、衣装、音響、編集など、6部門で受賞した「シカゴ」を除いて、多数部門の候補に上がって受賞が有力視された作品が惨敗したことも、今年の異変だ。「シカゴ」に続いて10部門にノミネートされた「 ギャング・オブ・ニューヨーク」は、たった一つの賞も受賞できなかった。また9部門にノミネートされた「The Hours」も、ニコール・キッドマンの主演女優賞一つに止まった。

主演男優賞も、ジャック・ニコルソンが有力だという予測と違い、エイドリアン・ブロディ(「戦場のピアニスト」)が受賞した。国内でも大人気を呼んだ日本の宮崎駿監督の「千と千尋の神隠し」は、長編アニメーション賞を受賞して「マンガ強国」日本を誇示した。

今年の最多受賞作である「シカゴ」は、30年代を背景に殺人さえゴシップとして取り上げる世相を風刺したミュージカル。「オリバー!」(1968年)以来35年ぶりにアカデミー作品賞を受賞するミュージカル映画だ。

一方、今年の授賞式を控えて関心を集めたのは、受賞者たちがイラク戦争に対してどんな発言をするかだった。この日の授賞式では、受賞者5人と授賞者2人が、イラク戦争に反対するか平和を祈る意見を述べた。

主演男優賞に輝いたエイドリアン・ブロディは「映画(戦場のピアニスト)を撮影しながら、戦争がもたらす悲しみと非人間的な面がどれほど深刻か切実に感じた。何を信じていようと、すべての人々に神様の守りがあることを、そしてこの戦争が早く解決できることを願う」と述べて拍手喝采を浴びた。

「ボウリング・フォー・コロンバイン」で最優秀ドキュメンタリー賞を受賞したマイケル・ムーア監督は「この戦争に反対する!ブッシュ大統領は恥を知れ!」と叫び、やじと拍手を同時に受けた。授賞式が開かれる前のスターたちの入場式であるレッドカーペットのイベントは、野外客席と賑やかなインタビューなしで静かに進められた。



金熹暻 susanna@donga.com