Go to contents

バスケの許載、第2の全盛期

Posted March. 27, 2003 22:11,   

한국어

一時代を画した「バスケットボールの天才」は今、引退の時期を考えている。

額のシワと髪の毛が抜けるのを見ながら、人の力ではどうしようもない歳月の流れを自覚する。しかし、彼は今もコートで最後の闘魂を燃やしている。

国内プロバスケットボール最高齢選手の許載(ホ・ジェ、38、TGエクソス)。40に近い年だが、彼の真価は短期戦で行われるポストシーズンで一層輝いた。正規リーグで許載は主にシックスマンでコートに立ったのが事実。出場時間も1試合当たり、平均20分をかろうじて超えるくらいだった。年の差がかなり離れた後輩たちと対抗するには、体力が足りなかったからだ。

しかし、ポストシーズンに入り、許載は変わった。モービスとの6強プレーオフに続き、LGとの4強戦で、引き続き「ベスト5」として出場、コートで大活躍している。

特に、LGとの1、2次戦では、平均30分の出場をし、12.5得点、7アシストで連勝の主役となった。

金ジュソンとペアを組んだ絶好の2対2コンビプレーは、相手の守備が知っていながらもやられたほどだ。

許載は「大きな試合をたくさん経験したため、危機突破と機会活用には自信がある」と話した。TGのチョン・チャンジン監督も「許載の豊富な経験と強い勝負根性は、チーム内で精神的支柱の役割をする」と彼を誉めている。

最盛期に劣らない活躍を繰広げている許載の「秘訣」は何だろうか。モービスとの6強戦が開かれた先週、許載は試合に先立ち、一人でジムに行き、体を鍛えた。「疲れずに走るためには、運動をよりたくさんしなければならない。年を取ったからといって、ファンに弱くなった姿を見せたくない」と許載は語った。

最近、許載は試合の翌日にもウエイトトレーニングを欠かさない。食事の量も普段より増やした。いつにもまして優勝に向けた意欲に満ち、いい体を作るため、努力している。

40を目前に控えた許載は、いつまで走れるか自らも予測できない状態だ。万が一、怪我でもすれば若い時とは違って、選手生命を断たれる致命傷にななりかねないからだ。それで頂上に立つ絶好のチャンスを迎えた今シーズン、必ず後輩らに優勝の胴あげをしてもらいたいという覚悟で今の汗を流している。

「チャンピオンは目指すからといってなれるようなものではありません。 最善を尽くすだけです。うちのチームは、メンバーの能力も優れているうえ、チームワークもいいから、きっと良い結果が期待できると思います」。



金鍾錫 kjs0123@donga.com