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天安小学校サッカー部宿舎で火事、8人死亡

天安小学校サッカー部宿舎で火事、8人死亡

Posted March. 27, 2003 22:10,   

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26日夜、忠清南道天安市(チュンチョンナムド・チョンアンシ)の小学校サッカー部合宿所で火事が発生し、小学生サッカー選手8人が死亡、16人が負傷するという惨事が発生した。この日の火事は、大人の安全不感症が事故発生の一因であることが明らかになり、大邱(テグ)地下鉄放火事件の教訓を無意味なものにさせた。

▲発生〓26日午後11時10分頃、忠南天安市ソンファン洞にある天安小学校サッカー部の合宿所で火事が発生し、寝ていた同校のサッカー選手、ジュ・サンヒョク(12歳、6年)など8人が死亡、ソン・ウミン(12歳、6年)など16人とコーチ(35)が負傷した。

重傷者6人はソウル九老(クロ)の聖心(ソンシム)病院などに運ばれ手当てを受けている。この日の火事は合宿所の建物と家裁道具などを焼き、約1600万ウォンの財産被害を出して、15分後に消火された。警察は合宿所キッチンの冷蔵庫周辺がひどく燃えている点から、ショートによる火事とみて、捜査を行っている。

死亡した学生は、ジュ君を含めてイム・テギュン(8歳、2年)、カン・ミンス(10歳、4年)、金ミンシク(11歳、5年)、イ・ジャンウォン(12歳、6年)、李ゴンウ(12歳、6年)、金バウル(12歳、6年)、コ・ウォンジュ(11歳、5年)の8人。

▲問題点〓警察の調査の結果、この合宿所はこれまで火事に対する備えが全くなかったことが確認された。93年10月、同校サッカー部の先輩たちがお金を出して作ったこの合宿所は、コンクリート煉瓦作りの1階建てとコンテナ事務室とでなっている。

窓にはコンテナや冷蔵庫、くつ箱などが置かれていて、本来の機能ができなかった。警察は火事で生じた有毒ガスが抜けなくて、大部分の子供たちが就寝状態で窒息したものと推定している。

この合宿所は、これまで一度も消防署の安全点検を受けなかったことが明らかになった。天安消防署の関係者は「この合宿所は点検対象(建築面積400㎡以上)に含まれていなかったため、点検しなかった」と話した。火事発生当時、サッカー部の監督とコーチは外出していたことが確認され、幼い子供たちの面倒を見る大人は一人もいなかった。

今回の事故について、盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領は27日、首席秘書官・補佐官会議で「子供たちの被害が続いていることに対し、大人には弁解の余地がない」と遺憾を表明した。また、「大邱地下鉄火災事件の場合、制度と施設の欠点が事故の原因だったが、今回にも制度的、構造的問題はなかったかを徹底的に調査して直ちに善後策を立てるように」と指示した。



mhjee@donga.com