今年11月5日に行われる04年度大学修学能力試験(修能、日本のセンター試験に当たる)は、昨年と同様の難易度で出題されるものと見られる。
また、全問項の点数配点に小数点をなくして正数で配点し、受験生と大学に正数で統一された成績が通報されるため、小数点の四捨五入による平衡性議論はなくなるものと見られる。
韓国教育課程評価院は、31日、こうした内容を柱とする「04年度大学修学能力試験施行計画」を発表し、8月27日から9月16日まで修能願書の受付をする計画だと明らかにした。
▲難易度・配点の変更〓李鍾昇(イ・ジョンスン)評価院長は、「今年の修能は、ここ2、3年間の試験結果を考慮して、適正水準を維持する」としながら、「昨年の修能が大きな無理なく行われたため、今年の難易度も昨年と同様の水準で出題される」と述べた。
だが、02年度に上位50%の受験生集団の平均点数が400点満点の270点と、前年度より66.8点も下がり、昨年03年度も当初の予想と違って266.4点と前年度より3.6点下がったことを考慮すれば、受験生がじかに感じる実感難易度が昨年と同じく難しくなる可能性もある。
評価院は、今年の修能からすべての問題配点を正数で行い、領域別問題配点の小数点の四捨五入議論の余地を無くすことにした。
1.8、2、2.2点という配点で出題されていた「言語領域」は、1、2、3点と配点差が増える。1、1.5、2点の「社会探求」、「第2外国語」の領域は、1、2点で配点される。
▲模擬評価・仮採点〓評価院は昨年と同じように、修能試験当日、全受験生の6.2%の約4万2000人の答案用紙を仮採点し、翌日、領域別、系列別に予想平均点数を発表して、受験生の知りたい所を明らかにすることにした。
また、受験生が修能出題傾向をつかめるように、6月11日、9月2日と、2度の模擬評価(市道教育庁主管3回別途実施)を行い、実際の修能試験の出題には、現職教師32人(20%)を参加させ、難易度調節に活用することにした。
▲高校・大学の反応〓一線の高校では、すべての問題を正数で配点することで1問題当たりの点数差が大きくなったことを受けて、「言語領域」の授業割合を増やすなど、対策を設けるという反応を見せた。
また、一部では「言語」や「外国語(英語)」の割合が以前より高くなり、これに備えて学習塾が増えはしないかと懸念する様子だった。
ソウル檀国(タングク)大学付属高校のユ・スヨル部長教師は、「配点差が大きくなったことで、中下位圏の生徒が相対的に不利になるだろう。特に今でも難しい『言語領域』の弁別力が大きいため、授業を強化する方案を検討中だ」と明らかにした。
中央(チュンアン)学院のキム・ヨンイル院長は、「配点差が大きくなることで上位クラスの生徒は有利になるが、少しでもミスをすれば点数が大きく落ちるため、負担を感じるのは同じだ」と述べた。
大学でも、正数配点によって同点者が増えるものと見て、同点者処理基準を再検討している。
慶熙大学の李基太(イ・ギテ)入学管理処長は、「修能、生徒記録簿、論述を合計して選考するが、同点者が増える可能性がある」として、「同点者が出た場合、領域別に優先順位を数段階に分けて決めるなど同点者処理基準を設けている」と述べた。
洪性哲 inchul@donga.com sungchul@donga.com