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[社説]政治工作に捜査隠蔽まで

Posted April. 01, 2003 22:28,   

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工作政治は独裁政権がこの地に根付かせた陰湿な遺産だ。その独裁政権で長い間弾圧を受けた金大中(キム・デジュン)前大統領の秘書室と側近議員が、工作政治の手口をそのまま真似て野党総裁を傷つけた事実が確認されている。前大統領の秘書官が、金弘傑(キム・ホンゴル)ゲートに関わった崔圭善(チェ・ギュソン)氏から20万ドルが野党総裁に渡されたという情報を入手し、民主党の薛勳(ソル・フン)議員を通じて暴露した過程は、当時大統領府が情報工作政治の前衛的役割をしていたことを裏付ける。

20万ドル収受説の他にも、李会昌(イ・フェチャン)ハンナラ党前総裁が105坪の住宅を借りて居住した事実を暴露した薛議員は、情報力の源泉が他ならぬ大統領府だったことを法廷陳述を通じて自ら認めた。薛議員の正当性のない暴露によって李前総裁は世論の厳しい批判を受けざるを得なかった。

薛議員が合法的でないルートを通じて情報を提供してもらったとすれば、暴露内容の真偽如何にかかわらず、法的・政治的責任を負わなければならない。金前大統領が大統領選挙で中立を守るためにと民主党総裁職を辞めた後、大統領府が特定候補に不利なことをしたことから、総裁職辞退は国民を欺いたにすぎないという非難は避けられないだろう。

盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領が「政治ゲーム」の報告を受けないと宣言したことも、過去の政権で情報機関が政治活動禁止法規を破って、大統領府に政治工作的報告を続けたことを示唆してくれる。金前大統領は就任直後、国家安全企画部を国家情報院と改名し「陰地で働いて陽地を目指す」という院訓を直した。しかし、看板と掛け声が変わっただけで、陰地に隠れて陽地を狙い撃ちする手口は依然残っていたのだ。

検察は、金賢燮(キム・ヒョンソプ)前大統領秘書官に対する捜査を通じて真相を確認したにもかかわらず、大統領選挙が終わってから3カ月が経って、薛議員を名誉毀損の疑いで起訴するのに止まった。検察は、前大統領秘書官と与党議員の工作コネクションをすべて公開し、陰湿な「政治ゲーム」を実質的に終焉させなければならない。