バイオ企業のLG生命科学が開発したキノロン系の抗菌剤ファクティブ(Factive)が、韓国製の新薬では初めて米食品医薬局(FDA)の公式承認を得た。
LG生命科学は6日「自社で開発したファクティブが軽・重症の肺炎と慢性呼吸器疾患の急性悪化患者に対する『次世代の治療剤』として、5日(韓国時間)、米FDAから承認が下りた」と明らかにした。
国内の製薬会社が開発した新薬が、米FDAの承認を受けたのは今回が初めてで、韓国は米国、日本、英国などに次いでFDAに新薬を登録した世界10ヵ国に仲間入りを果たした。
ファクティブは、広範な抗菌剤で呼吸器感染菌と肺炎球菌に従来の製品より優れた効き目を示していると、LG生命科学の研究陣は明らかにした。とりわけ、迅速な効果と早い症状の改善、低い耐性の発現、少量の服用などの長所もあると研究陣は付け加えた。
とくに、ファクティブは従来の抗菌剤であるペニシリンの使用で発生した耐性球菌も殺せる効能も備えた。ペニシリンの使用による耐性球菌の発生は、国内の使用者の70〜80%にのぼるものとされている
ファクティブは、これに先立って01年にニュージーランドから、02年に韓国食品医薬品安全庁からそれぞれ新薬の承認を受けている。LG生命科学は直ちに英国とカナダ、ハンガリーなどに新薬の承認資料を提出することにした。
LG生命科学は、戦略的な提携関係にある米国のジンソフトが、北米と西ヨーロッパ市場に、LG生命科学がアジアと南米、アフリカ市場に本格的に製品と原料などを販売した場合、年間最高800億ウォンあまりの収入があるものと見込んでいる。
異鎭 leej@donga.com