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ウォン相場など韓国関連金融指標に安定回復の動き

ウォン相場など韓国関連金融指標に安定回復の動き

Posted April. 10, 2003 22:15,   

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ドルに対するウォン相場が2年ぶりに大幅に値上がりし、外国為替平衡基金債権(外平債)加算金利と国家信用危険スワップ金利(CDS金利)が下落するなど、国内外の金融市場で韓国関連金融指標らが指標上では安定を取り戻す様相を見せ始めた。

経済専門家たちは今年の初めから国内外の経済を揺るがした多数の要因のうち、イラク戦争が除外されたことから、経済の不確実性が多少減少したためだと説明した。

これによって、今後は韓国内の景気低迷と北朝鮮の核問題が金融市場に及ぼす影響がさらに大きくなるとみられる。

▲安定を取り戻す金融指標〓10日のソウル外国為替市場でドルに対するウォン相場は、前日の1249.8ウォンより19.8ウォン高の1ドル=1230ウォンで引けた。この日の値上がり幅は01年4月6日の23.1ウォン以来最大だ。

中央銀行の韓国銀行(韓銀)は、イラク戦争という不透明要因が事実上消えたことから、ドル保有者たちがドルを集中的に売り渡したため、ウォン相場の値上がり幅が大きくなったと分析した。

韓国経済の信用危険度を反映する外平債加算金利は9日1.32%で、8日とほぼ同じ水準を示し、安定の傾向を維持した。

CDS金利も7日1.15%、8日1.12%、9日1.17%と、大した変動なしに安定した。

外平債加算金利は、国内外の悪材料が集約的に反映した3月12日に2.15%まで急騰した後、下向き曲線を描いて来た。CDS金利も3月12日に2%をつけた後、下落し続けている。

韓銀のビョン・ゼヨン外国為替運営チーム長は、「主要金融指標にイラク戦争変数は全て反映したとみられる。これからは国内の景気と北朝鮮核問題などが主要指標に影響を及ぼすだろう」と説明した。

▲景気低迷、原油減産など再び頭もたげる伝統的要因〓9日のニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)で取り引きされた6月物の金は一時オンス当たり327.70ドルまで上がった後、前場比3.30ドル(1%)高の326.20ドルで取引を終えた。ロンドン金属取引所(LME)での金の現物価格も1オンス当たり322.90〜323.40ドル線で取り引きされ、前日の322.70〜323.20ドルより多少上昇した。

韓銀は米ドルが弱くなり、株式市場が経済沈滞に対する懸念で下落しながら、代替投資手段である金に対する買収が増加したと分析した。

8日のニューヨーク外国為替市場で米ドルは、イラク戦が終わっても米経済が沈滞局面から抜け出すのは難しいだろうという悲観論が台頭したことを受けて、ユーロに対し5日ぶりに下落に回った。

国際原油価格も、石油輸出国機構(OPEC)の減産推進の動きによって小幅上昇した。8日に現地で取り引きされた中東産ドバイ油の現物価格は1バレル当たり23.28ドルで、前日比0.91ドル上昇した。



林奎振 mhjh22@donga.com