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イラク戦勝利でラムズフェルド式米軍改革に弾み

イラク戦勝利でラムズフェルド式米軍改革に弾み

Posted April. 11, 2003 22:17,   

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イラク戦争が米国の一方的な勝利で終わったことで、兵力の規模よりも起動性を重視するラムズフェルド米国防長官の「ラムズフェルド・ドクトリン」に重きが置かれるだろうと、ウォール・ストリート・ジャーナル紙が10日付で報じた。

湾岸戦争の半分にも満たない兵力で勝利を収めたことで、「軍をスリムにしなければならない」というラムズフェルド長官の論理が、圧倒的な軍事力の必要性を主張したパウエル国務長官を圧倒したということだ。

このため、ラムズフェルド長官が陸軍の反対を押し切って推進してきた△地上軍の軽量化、△軍の移動性強化、△空軍力の拡充など、一連の米軍改革案に弾みがつくものと思われる。

▲ラムズフェルド・ドクトリンの勝利〓イラク戦に投入された米英連合軍の兵力は、約30万人で、湾岸戦争(68万人)の40%の水準にとどまった。

兵力の減少にもかかわらず、米英軍が短期間で勝利を収めたのは、機動性と兵器の優位を土台に、敵の拠点を初期に無力化したからだという分析だ。

ウォール・ストリート・ジャーナル紙は、軽い軍事装備で過去よりも早い速度で戦闘するというラムズフェルド・ドクトリンの效果が、イラク戦を通じてかなり立証されたと説明した。

チェイニー副大統領も9日、ニューオリズでの演説を通じて、「イラク戦は、軍を改編しようとしている我々の努力が実ったことを証明している」と、ラムズフェルド・ドクトリンを後押しした。

もとより米軍のスリム化が、米軍戦力の弱体化を意味するものではない。通常兵器中心の地上軍を減らす代わりに、先端兵器の購入ならびに開発のための予算を大幅に増やしたので、戦力はむしろ強化されている。

冷戦の終えん以降、世界は軍事費を削減する傾向にあるが、米軍はブッシュ政権の発足以来、軍備を増やしてきた。01年に3000億ドルを若干上回った軍事予算は、来年は史上最大の4000億ドルに増え、09年頃には5000億ドルに膨れ上がるものとされている。

▲米軍配備はどのように変わるか〓現在米軍は、世界を5つの地域に分け、それぞれ地域別に統合軍を配備している。この他に、機能別でも統合戦力軍、特殊作戦軍、輸送軍、戦略軍などの4つの司令部を置いている。

地域別では、△韓半島などアジア太平洋地域の太平洋軍、△欧州とアフリカの欧州軍、△中東アラブ圏の中央軍、△米国本土を含む北米地域を担当する北方軍、△中南米管轄の南方軍に分けられる。

海外駐留米軍は、太平洋軍管轄の韓国(3万7140人)と日本(3万8450人)、欧州軍管轄のドイツ(6万8950人)に集中している。今回の戦争の主力である中央軍は、現地駐留米軍の数が相対的に少ない。

専門家らは、米国防総省がイラク戦で得た経験をいかして移動性を重視する方向で、海外駐留米軍の運営方式を変える可能性が高いとみている。つまり、ドイツや韓国などの特定地域に地上軍を集中配備する代わりに、戦力を数カ所に分散配備して、紛争が発生するたびに迅速に兵力を派遣する方式を選ぶということだ。

海外米軍基地の減少は、米軍の一方的な独走で急激に悪化している反米感情を和らげることにも效果があり、米軍の再配備は、どんな形であるにせよ現実のものになることだろう。



朴元在 parkwj@donga.com