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[社説]イラク国民を助けよう

Posted April. 13, 2003 22:30,   

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イラク戦争で立ち込めていた砲煙が徐々に消え、戦争がもたらした惨状が露わになりつつある。イラクのあちこちから外信が伝える写真だけを見ても、イラク国民の受けた被害がどれほどひどいかが分かる。父親を亡くした家族の絶叫や、両腕を失った子供の悲しい瞳を通じて、私たちは、彼らが戦争で経験し、これから経験しなければならない傷と痛みを実感する。

戦争は終わりつつあるが、イラク国民はこれからさらなる戦争をしなければならない。すぐにも飲み水と食料が底をつき「飢えとの戦争」が彼らを締めつける。負傷者が溢れているが、医療体系は崩壊状態だ。病院の大半はドアを閉め、医薬品は枯渇し、治療を受けることができない。火災は絶えることなく、略奪も横行しており、このような悲劇は他にはない。

国際社会とともに韓国も彼らへの援助に積極的に乗り出さなければならない。政府が1000万ドルの救援金を送ることにし、社会の一角からも医療チームを派遣するなど、支援の動きが起こっているが、より迅速かつ心のこもった救援活動が必要だ。

戦争の傷で、韓国はどの国よりもその痛みをよく知っている。朝鮮戦争の廃墟から、韓国は国際社会の助けで国を再建することができたし、今では世界12位の経済大国に成長した。これからは援助をしなければならない。政府や赤十字社などの救援団体が主となって、大韓民国の名でイラクを支援すれば、国際社会への恩返しの意を伝えることができるだろう。

イラクの子供たちのかなりの数が、戦争以前から栄養失調に苦しんでいるという。今の混乱の中では、数の把握も不可能である。戦争で孤児になり寄る辺のない子供がどれほど多いことだろうか。彼らが経験している精神的不安と恐怖が思われる。澄んできらきらした子供たちの瞳を忘れてはいけない。今戦争の最大の被害者であるイラク国民を助けることに、政府が積極的に乗り出すことを望む。