Go to contents

「赤い悪魔」がサッカー協会から独り立ちへ

「赤い悪魔」がサッカー協会から独り立ちへ

Posted April. 16, 2003 22:05,   

한국어

サッカー韓国代表チームのサポーター「赤い悪魔(レッド・デビルズ)」が、特別席から一般席に移った。

赤い悪魔のメンバー5000人余りは、16日の午後7時、ソウル麻浦区上岩洞(マポグ・サンアムドン)にあるW杯スタジアムで行われた国際親善試合の韓日戦に、サポーターとして参加した。昨年11月「大統領選が終了するまで公式活動を中止する」と宣言して以来、先月29日に行われたコロンビア戦を除いては、大きな試合に大人数で姿を現わしたのは久しぶりのこと。

しかし、彼らの応援は、以前とは大きく変わっていた。試合開始の数時間前に「別枠」で入場し、大規模に組織的な応援を繰り広げていたかつての姿が見られなくなった。一般客と同じ時間に入場して、それぞれの「指定席」ごとに分かれた。試合のたびの登場していた大型垂れ幕も、目に付かなかった。縦2メートル、横10メートルの「在日同胞の皆さん、頑張って」と書かれた、比較的小さな垂れ幕を披露しただけ。入場券も、サッカー協会から割引券を優先的に宛がわれていた以前と違って、全国の銀行窓口から個人的に購入した。

韓日戦の応援を準備した「赤い悪魔」の金容一(キム・ヨンイル、28)氏は、「特別待遇よりは、一般のサッカーファンと同じような扱いを受けて、『一緒に』応援することが私たちの願い」と述べた。

全ての観客が「赤い悪魔」と化した、という自信も応援のやり方に変化をもたらした背景となった。

昨年のW杯の際には「中央集中式」の応援が必要だと判断したが、W杯で夢が叶っただけに、これ以上の「特別待遇」や「中央集中式」の応援は切上げることにした。

「赤い悪魔」は最近、サッカー協会の支援で3年間無料で利用してきたサッカー会館の事務室からも引揚げた。自費をかけて、ソウル東大門区大学路(トンデムング・テハンノ)にあるマロニエ公園の近くに、60坪規模の「文化の部屋」を借りて独り立ちの練習を始めた。

W杯当時、メディアチーム長を務めた申東民(シン・ドンミン、31)氏は「赤い悪魔の夢は、W杯を通じて叶えられた。今こそ、観客とともに歩む『平民』として生れ変わる時だ。真のサッカーファンは、自費をかけてサッカーを観戦すべき、というのが赤い悪魔の考えだ」と語った。



金善宇 sublime@donga.com