大企業の採用市場が息を吹き返す兆しをみせている。
23日、関連業界と採用情報会社のインクルートによると、自動車、造船、情報技術(IT)業界が相次いで採用計画を発表している。
インクルートの李光錫(イ・グァンソク)代表は「イラク戦争、北朝鮮の核問題などで、採用を見合わせてきた企業が積極的に採用計画を発表し、上半期の採用市場が活気を帯び始めている」と話した。
▲攻撃的経営の自動車業界、採用も攻撃的〓現代(ヒョウンデ)自動車と起亜(キア)自動車は、今月まで新入営業社員200人あまりと経歴営業社員300人あまりを採用する計画だ。続いて上半期まで400人あまり規模の大卒新入社員の公開採用が予定されている。これとは別途に、中核人材の確保のため、来月まで海外の有名大学出身の修士・博士号取得者100人あまりを採用する予定だ。
現代自動車の関係者は「内需の不振に影響されてはいるが、輸出が好調であり、世界5大自動車メーカに跳躍するためには、不況期に人材を確保しておかなければならない」と述べた。
ルノー三星(サムスン)自動車も、第1四半期(1〜3月)に400人あまりを採用したのに続いて、生産、研究開発、営業部門で400人あまりを随時採用する方針だ。今年の輸出目標を昨年の2倍に設定しているGM大宇(デウ)自動車も、上半期に200人あまりの新規社員を選び、下半期にも500〜700人を採用する計画だ。
▲好況享受の造船も採用枠を拡大〓大規模の受注が相次いで実現し、好況を享受している造船業界は、上半期の採用規模を昨年より大きく拡大している。
三星重工業は、昨年上半期より30%ほど増えた300人あまりの新入社員を上半期に採用するため、書類選考を行っている。現代重工業も昨年の倍である100人あまりを上半期に採用し、STX造船もすでに採用した50人に続いて、上半期まで30人をさらに選ぶ計画。
建設の受注が好調であることから、建設業界の人材採用にも弾みがついている。大宇建設が来月まで大卒の新入社員100人あまりを採用する計画であり、ポスコ建設も70人あまりの大卒の新入社員を選ぶ。
▲景気回復への期待感で電子業界も採用増へ〓下半期にIT景気の回復を期待している電子、情報通信業界の新規人材の採用も相次いでいる。
LG電子は先月末、採用を再開して上半期まで800人あまりの大卒の新入社員と経歴社員を採用する計画であり、LG電線も50人あまりの新入と経歴の研究員を募集している。三星SDIは、研究開発、営業、経営支援などの分野で、200人あまりの大卒の新入社員を採用する計画であり、韓国富士通はシステム技術支援職の新入社員と営業、エンジニア−部門の経歴社員を採用する予定。
朴重鍱 sanjuck@donga.com