ロナウド(R.マドリード)はハットトリック。ベッカム(マンチェスターU)は決勝ゴールを含め2ゴール。さすが「サッカーの星」と呼ぶにふさわしい活躍だった。
24日、マンチェスター・オールドトラフォード競技場で行われた2002〜2003欧州サッカー連盟(UEFA)チャンピオンスリーグの準々決勝第2戦、R.マドリード対マンチェスターU戦。
「新皇帝」ロナウドは前半12分、グティが流し込んだボールを受け取り、疾風のごとく駆け込んで先制ゴール。さらに後半5分と同14分には追加点を決めた。
ベッカムは2−3でリードされていた後半17分からの途中出場。ファーガソン監督が第1戦で振るわなかったベッカムの代わりに、負傷から復活したばかりのベロンを先発出場させていたのだ。ベッカムは、ピッチに入って9分後に、お得意のフリーキックで同点、そして試合終了の6分前には決勝ゴールも決めた。
「イングランドの英雄」ベッカムを先発リストから外したファーガソン監督は、敗北への責任追及を余儀なくされそうだ。頼りにしていたベロンが振るわなかった半面、ベッカムは自分をベンチに留めていたことに抗議でもするかのように立て続けに2ゴールを決めたからだ。
R.マドリードはこの日、3−4で負けたが、ホームでの第1戦を3−1と大勝していたため、得点数で6−5と上回り、4強行きのチケットを手にした。通算10度目の優勝に挑むR.マドリードはFCバルセロナ(スペイン)を下したユベントス(イタリア)と5月7日に準決勝第1戦を戦う。
ACミラノもホームで後半ロスタイムにトマソンの決勝ゴールでアヤックス(オランダ)を3−2で破り、4強に合流。インテルミラノと対戦することになった。
ACミラノとインテルミランは、共にイタリアのミラノ本拠地とする地域ライバル。1899年にACミラノが創立され、その後、1908年にインテルミラノが作られた。それだけに両チームの自尊心をかけた競争は激しい。インテルミラノとACミラノは、イタリアのセリエAでも上位2、3位の宿敵。両チームは5月8日に準決勝第1戦でぶつかる。
梁鍾久 jongk@donga.com