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KAIST、「科学リーダー」育成プロジェクト推進

KAIST、「科学リーダー」育成プロジェクト推進

Posted April. 29, 2003 22:10,   

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「韓国の胡錦濤を育てよう」

韓国科学技術院(KAIST)が、国内大学でははじめて、将来の韓国社会をリードする人材を体系的に育成することを目標にした「科学リーダー」づくりプロジェクトを進めている。

29日 、KAISTによると、このプログラムはこの大学の理工科学部の学生たちが研究室と実験室だけにとどまらず、社会の各分野に進出して組織を管理し、政策を作る上で中核的な役割りを担うリーダーになりうるよう育てる内容となっている。

▲外国事例〓KAISTは、現在、教授12名でチームを構成、理工科学部として胡錦濤党書記兼国家主席を輩出した中国の鋻華大学とジスカル・デステン元大統領を輩出したフランスのエコル・フォリテクニックなどの事例を研究している。

中国の鋻華大学は、理工科学部専門教育機関ながらも学生の社会への参加を強調する一方、経済と経営学も教え、胡錦濤をはじめ次官級以上で300人あまりを輩出した。エコル・フォリテクニックはナポレオンが建てたフランス最高の工科大学だが、政治学と経済学も教え、大統領と長官、最高経営者(CEO)など、数多くの指導層の人事を育てた。

▲科学のリーダーづくりプロジェクト〓大学側は、4学期ていどにわたり履修する6つのプログラムを用意して来月6日、構内で説明会を行う予定だ。学部生50人を対象に今年の夏休みからプログラムを開始し次第に全校生に拡大する計画だ。

選抜された学生たちは、まず夏休みの2週間に慶尚南道鎭海市(キョンサンナムド・ジンヘシ)の海軍士官学校に入校し、生徒たちと同じような強度で克己力と体力強化訓練を行う。

続いてスティーブン・コビ−(「7つの習慣」の著者)のリーダーシップ訓練と、コミュニケーション(説得と対話の技)プログラム、ボランティア活動、文化体験、海外体験などの順となっている。リーダーシップ訓練とコミュニケーションは正規科目(それぞれ3単位)で、克己力訓練とボランティア活動は単位を認めないものの、必ず履修しなければならない教養必須科目として分類している。

文化体験は特定の歴史人物の出生地などを訪問し、その人物と時代状況などについて研究してから自分のことと比較・省察するプログラムだ。海外体験はパック旅行に出かけたり、海外姉妹大学の各種のプログラムに参加してから、結果をレポートで作成する方式となっている。

▲経営マインドのある科学者育成〓さらにKAISTは、経済と経営マインドを備えている科学者づくりに向けた「経営科学(M—Tech)プログラム」も準備している。

学校側は、このため経済学概論、経営学概論、マーケティング、会計学、財務管理、情報システム概論、企業家精神と経営戦略、プロジェクト管理などの科目が含まれた18単位の「工学部の学生に向けた経済・経営学シリーズ」を開設し、これを履修した場合、副専攻として認めることにし、学則の改定を行っている。

この学校の張舜興(チャン・スンフン)教務部処長は「現在、国家的な問題として浮上している理科離れも、そもそも理工科学部出身が文科学部出身に比べ、社会的な満足度が小さいためだ。科学のリーダー養成プログラムは、理工科学部への進学を督励する促進剤になりうる」と話している。



mhjee@donga.com