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SKへの支配構造改善要求 ソバリンとしては異例の要求

SKへの支配構造改善要求 ソバリンとしては異例の要求

Posted May. 01, 2003 22:10,   

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最近、SK㈱の筆頭株主になった国際投資ファンド・ソバリン資産運用が、自社に対する疑惑が提起されると「ロシア市場で先頭に立ってコーポ−レートガバナンスの改善に取り組んだ経験がある」と解明した。

ロシア公営企業の私有化過程に詳しいある消息筋は「ソバリンは10年ほど前、ニュージーランドで閉鎖的な『ファミリーファンド』として出発し、ロシア、ブラジルなどの新興市場(emerging market)で高い収益をあげ、現在ではかなり大規模な資本を確保している」と述べた。

ソバリンはロシア国営ガス公社(ガズプロム・Gazprom)と国営電力公社(UES)などに投資している。財務長官を務めたボリス・ピョドロプ・ガズプロム取締役など、ロシア財界の大物たちがソバリンの活動を支援している。ソバリンは攻撃的な投資を行うが、外部に活動の内容は知られておらず、持ち株を所有している企業の経営に直接影響力を行使することはほとんどないという。

このため、ソバリンがSKグループのコーポレートガバナンスの改善を促したのは、異例のことと受け止められている。あるロシアの投資専門家は「ソバリンがガズプロムなどのコーポレートガバナンスの改善に積極的に取り組んだという話は聞いていない」と話している。

一方、ロシアでは昨年ソバリンと同じ名前の投資会社に金融不正疑惑がもたれ、ロシア市場を離れたという事件が起きた。ソバリン外為取引(Soverign Forex Ltd.)とソバリン資産運用(Soverign Capital Management)などから構成されるソバリングループは、昨年10月、スイスの検察から不法営業調査を受け、ロシアから撤退した。

このグループは1990年半ばから、ロシア市場の外為取引と金融投資分野で活発な活動を行い、01年の取引額が1200億ドルにのぼった。しかし、この会社がSK株を買収したソバリンと関連があるかどうかは知られていない。



金起顯 kimkihy@donga.com