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5月だが…教壇の葛藤は悪化する一方

Posted May. 04, 2003 22:06,   

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教育行政情報システム(NEIS)と忠清南道礼山郡(チュンチョンナムド・ヨサングン)宝城(ポソン)小学校の 徐承穆(ソ・スンモク)校長自殺事件などに端を発した教壇の葛藤が5月になってさらに悪化している。

尹鄹弘(ユン・ドクホン)副首相兼教育人的資源部長官と全国16の市道教育監たちが2日、教壇の安定に向けた訴え文まで発表したが、全国教職員労働組合(全教組)と全国の校長団はこれらの問題と関連し、それぞれ休暇闘争と屋外集会を行う予定であるため、両者の葛藤が真っ向からぶつかるものとみられる。

▲全教組と校長団のデモ日程〓 全教組が先月29日、教育部に提案したNEIS関連公開討論会と世論調査の実施などに対し、教育部が5日まで公式に答弁をしない場合、元寧萬(ウォン・ヨンマン)委員長がハンストに突入することにした。

続いて12日までNEIS認証廃棄教師宣言を発表し、すべての組合員の休暇闘争への賛否投票を行い、今月中に休暇闘争に突入する計画であるため、学校現場の授業に支障をきたす可能性も高くなった。

これに対し、11日には全国校長団の集まりである韓国国公私立小中高校校長会長協議会も、ソウルで大規模な屋外集会を強行する予定だ。

校長会長協議会は同日、全教組の休暇闘争など、不法行為に対する政府の法的措置を促し、教壇の安定に向けた校長団の決意を示す計画だ。

協議会の李升遠(イ・スンウォン、ソウル永登浦高校校長)総務は「一部の地方では、全教組の教師たちが校長に『集会に出席したらただではすまないだろう』と脅すケースもあって、真相把握を進めているところだ」と述べている。

▲教壇葛藤の様相〓 全教組は現在、起きている教壇の葛藤が、校長の過度な権威主義によるものだとみて、校長に対する圧迫を緩めていない。

全教組は最近、国会で一部の議員が校長OBの団体である「韓国教育三楽会」に国や自治体が財政支援ができるようにする内容の「韓国教育三楽会法」の制定を進めるや、これに反対する声明を発表した。

全教組は「この法案は学校長OBに対する恩恵問題と平教師OBとの公平性の問題があるため、直ちに中断すべきだ」という見解を明らかにした。

全教組はまた、学校長を教師たちの投票で選び、父母、地域人士などが参加する学校運営委員会で審議してから追認する内容の「校長選出補職制」を必ず成立させようという構えであるため、校長の反発を買っている。

▲教育副首相の仲裁も失敗〓尹副首相は先月、元委員長など 全教組関係者たちに会い、NEISに対する意見調整に乗り出したが、全教組側の強い反発で失敗に終わった。

また、ソウル景福(キョンボク)高校で全教組と韓国教員団体総連合会所属の教師、父母の代表などに会い、教壇の安定化策を話し合ったが、意見の隔たりの大きさだけが露呈した。

尹副首相は続いて2日、全国16の市道教育監協議会と共同で教壇葛藤の解消を訴える内容の「国民と教育関係者に訴える」と言う声明を発表したが、事態の沈静化には失敗した。



洪性哲 sungchul@donga.com