米国の新保守主義はどこから由来しているのか。米ニューヨークタイムズ紙は4日付で、「ブッシュ大統領の外交政策は、シカゴ大学で政治哲学を講義した故レオ・ストラウト教授に根を下ろしている」と伝えた。
同紙は、ウォルフォウィッツ米国防副長官、米国防政策委員会のリチャード・パール委員長、シカゴ大学のアレン・ブルーム教授、米ウィークリー・スタンダード誌の発行人であるウィリアム・クリストル氏、「米国の新たな世紀プロジェクト」を導いているゲーリー・シュミット会長などを、いわば「ストラウス主義者」として取り上げた。
「西欧型民主主義が保障される世の中を実現されるには、個別の国々だけでなく国際社会までも民主化しなければならない」だとか、「唯一な抑止力は、西欧の強力な軍事力に対する独裁者らの恐怖だ」というストラウス教授の主張は、今回のイラク戦争を支持する名分として活かされた。
60年代と70年代には、道徳的相対主義とベトナム戦争などの影響で、「西欧型の民主主義が優越だ」というストラウス教授の政治哲学は、それほど関心を浴びなかった。しかし、彼の教え子たちがマスコミ界と政・官界に多く進出したあとに状況は変わった。ブッシュ大統領は2月、ストラウス主義者の牙城とも言える米国企業研究所(AEI)で「皆さんは米国最高のブレーンだ」と評価し、「この研究所出身20人が政府に進出した」と語った。
しかし、ニューヨークタイムズは「ストラウス教授の哲学は、偏狭に理解された部分がある」と指摘し、「彼は宗教的な優越主義を主張したことはなく、西欧型民主主義の拡散を力説したが、その方法で『占領』を選択することは危険だと警告した」と伝えた。
金承眞 sarafina@donga.com