「子どもの日がこんなに楽しいとは思いませんでした」。
5日、ソウル麻浦区上岩洞(マポグ・サンアムドン)にある漢江(ハンガン)市民公園の芝生広場では、外国人労働者の子どもと韓国人の子どもが共に参加する「子どもの日・レインボー・フェスティバル」が開催された。
外国人労働者医療共済会が主催した同日のフェスティバルには、ナイジェリア、フィリピン、モンゴル、バングラディッシュ、スリランカ、中国などから来た外国人労働者の子どもと、外国人労働者と国際結婚した家庭の子ども、韓国の子どもなど約100人が参加し、人種と国籍を越えて楽しい時間を過ごした。
バングラディッシュから韓国にきて3年目のタ二ア(10・チョンマ小学校3年生)ちゃんは、流ちょうな韓国語で「仕事に行ったお父さんと一緒に来れなくて残念だ。しかし、子どもの日にこんなに楽しく遊んだのは初めてだ」と話しながら、「韓国人の友達と仲良くなりたい」と話した。
タニアちゃんと一緒に来た「外国人労働者シャロームの家」のユ・ヨンエ(32)さんは、「外国人労働者の子どもは、親が休日にも仕事に行くため子どもの日にも親と一緒に時間を過ごすことはできない」と話した。
同日の行事には、韓国人の子どもの家庭と外国人子どもの家庭が一緒になって、ハードルレース、ユンノリ(韓国のすごろく)などいろいろな遊びを楽しんだ。
会場の一角では、外国人の子どもに対する健康診断も行われた。
外国人の子どもと遊ぶのが初めてのチャ・セラ(11・蚕院小学校4年生)ちゃんは、「最初は照れて声も掛けられなかったけど、外国人の友達とすぐ仲良くなれた」と話した。
医療共済会の李ワンジュン運営委員長は、「多くの色が調和をなす虹のように、韓国の子どもたちには小さい時から他の人種の人とともに過ごす方法を教え、外国人の子どもたちには、子どもの日を迎え楽しい時間を過ごしてもらうため今回のフェステバルを企画した」と話した。
医療共済会が昨年外国人労働者に支援した医療費のうち、37%が出産に支援されるほど、国内で生まれる外国人労働者の子どもは増加しているが、不法滞在者の子どもは国内で生まれても、親と同じく不法滞在者の身分になってしまうため、様々な面で差別を受けている。
金善宇 sublime@donga.com