５月に入ってゴールデンウィークの絶頂だった３日から５日の間、済州（チェジュ）地域には史上最大の観光客数１０万人余りが寄り集まって混雑した。とくに、ＳＡＲＳ（新型肺炎）のため東南アジアへの旅行をあきらめたハネムーンカップルと家族連れの観光客が、旅先を済州に変更したため、宿泊施設やレンタカー業者など済州地域の観光業界がひさびさの特需で潤った。
５日、済州国際空港を経由して他の地方に発った航空便の利用客も史上最高を記録した。大韓航空は、この日、済州を出発する国内線８９便（特別機３４便）２万４５７２席の９６％（２万３５４２席）が予約済みだと話した。この予約率は出発便基準で史上最大記録の去年４月７日の２万２００１人より３５００人余りも多い数値。アシアナ航空の場合も出発便国内線６３便（特別機１４便）の１万１６４５席の中で９８％が予約済みだという。
連休初日だった土曜日の３日には、済州国際空港の利用客が空港オープン以来最大規模の５万８５０４人を記録した。これは去年８月４日の１日最大利用客の５万１５９６人を更新したもの。
済州を訪ねた観光客は、連休を楽しもうとする家族連れの観光客のほか、母の日を控えて、親孝行の旅行に来ている６０歳以上の観光客が主流だった。また、海外遠征ゴルフをあきらめたゴルファーが済州に集中したため、９つのゴルフ場はいずれも満員を記録した。
結婚１周年記念旅行で済州島に来た朴ダルスさん（３１、京畿道城南市盆唐区）は、「予約が殺到していてあらかじめ宿舎を決められなかった。ドラマ『オールイン』のオープンセットがある『ソプジコジ』海岸が印象深かったが、経費が高かったのがちょっと残念」と話した。
観光客が殺到して済州地域の民泊料金が、３万〜５万ウォンから７万〜９万ウォンに急騰するなど、一部宿泊施設と観光商品販売店では、ぼったくり商魂が頭をもたげた。また、連休最終日の５日には、済州を抜け出る観光客３万５０００人余りが一気に済州国際空港殺到して、ひどい混雑振りを見せた。
任宰永 jy788@donga.com
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