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中小企業には厳しい週休2日制「今も大変なのに…」

中小企業には厳しい週休2日制「今も大変なのに…」

Posted May. 08, 2003 22:07,   

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「週休2日制を導入してからは、各種の休暇や休暇手当を減らさないと、我々のような中小企業は、大きな打撃を受けます。熾烈な競争のなか、納品単価は低くなる一方なのに、収支を合せる手立てがありません」

バッテリー生産会社を運営する韓勝寓(ハン・スンウ)社長は8日、「大手企業が週休2日制を導入すれば、中小企業もついていくしかないけど、違う条件を提示し、猶予期間を十分与えないと、状況はさらに厳しくなるだろう」と話した。

韓社長は特に、「最近、政府の関心が労働界の方に偏っていて心配だ」としながら、長期的には事業所を中国に移すことも念頭に入れていると話した。

三星(サムスン)、LGなど大手企業が週休2日制を実施するため、他の大手企業と中小企業は週休2日制への対策に腐心している。

週休2日制と関連した労働関係法の改正は、昨年、労使政が調整に失敗したが、先月から国会環境労働委員会の主催で再び協議が始まった。

しかし、最近、現代(ヒョンデ)自動車、斗山(トゥサン)重工業など大手企業の労組などと、全国民主労働組合総連盟(民主労総)傘下の全国金属労組が団体交渉の主要事項として、「労動條件の後退ない週休2日制導入」を主張しているため、企業経営陣の緊張は高まっている。労組側が年次や月次、各種の休暇、給与を維持した週休2日制から一歩も譲らないという頑強な姿勢を見せているからだ。

三星とLGは、年次や月次を利用し、毎週土曜日を休みにしているが、法律が改正されれば、それに従うという方針だ。三星が5月から週休2日制を実施するため、三星電子の協力企業なども年次や月次を利用して祝日と土曜日を休む会社が増加している。

一方、労組の力が強い他の大手企業や中小企業では、相対的に条件が良い三星、LGの週休2日制電撃導入をうらやましく思いながら、その対策に苦慮している。

現代自動車の関係者は「労組が週休2日制を議題にしたが、法改正の前に個別企業レベルで交渉をすることは時期尚早だ」と話した。

従って、大手企業は個別事業所で「力で押される」前に、政府と国会が労働界の主張を緩和させてくれることを期待している。だが、中小企業は政府の折衷案が出ても、これを受け入れることさえ難しい状態だ。

韓国経営者総協会の李東応(イ・ドンウン)政策本部長は、「中小企業は現在の法定労働時間44時間に、1週間当たりの超過労働時間の限界である12時間まで全部入れて、週56時間勤務する所が大部分だ」としながら、「万一、法定労働時間が減ると、費用増加はもちろん、人材と設備を増やさなければならない。しかし、人手不足、資金難に苦しんでいる大部分の企業は、それについていけないだろう」と話した。

同本部長は「労働界が今年、個別団体交渉などを通じて、勤労時間短縮を先に獲得しようとしているため、今年の春が山場になる」と話した。



申然鐏 ysshin@donga.com