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金総書記側近の米国亡命説 韓国政府は「確認中」

金総書記側近の米国亡命説 韓国政府は「確認中」

Posted May. 18, 2003 22:05,   

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北朝鮮の金正日(キム・ジョンイル)総書記の最も側近である吉在京(キル・ジェギョン、69)朝鮮労働党中央委書記室副部長が、米国に亡命したという説が流れ、政府当局が確認作業に乗り出した。

聯合ニュースは17日、ソウルの外交筋の話として、「大統領秘書室にあたる労働党中央委書記室の吉副部長が、最近米国に亡命した模様だ」と報じた。聯合ニュースは、吉副部長の亡命の動機として、「吉副部長一行が第3国で、先月20日にオーストラリア政府にだ捕された5000万ドル相当のヘロイン50kgを積んだ北朝鮮の貨物船「ボンス号」の麻薬密輸を総指揮した。この貨物船がだ捕されるやいなや、金総書記の処罰を避けるために亡命した」と伝えた。

聯合ニュースはさらに18日午前、北朝鮮の商社「朝光貿易」のハン・ミョンチョル副社長も、吉副部長とともに米国に亡命した可能性があると報じた。

しかし、このような報道に対して政府当局者は、「吉副部長の亡命説を確認中であり、まだ明らかになったことはではない。仮にこのような重大な事案が発生する場合、米国は外交チャンネルを通じて韓国政府に伝えるが、まだこれに関する何の情報も受けていない」と語った。

聯合ニュースの報道が出た後、香港に駐在中のハン副社長は、18日に聯合ニュースの香港支社に電話をかけて自分の亡命説を否定し、「吉副部長は数年前に死亡した」と述べた。

続けて、「数年前にすでに亡くなった者に対して米国に亡命したと主張することは、明らかな名誉毀損にあたる。嘘の情報を公開した情報機関やマスコミは謝罪すべきだ」と主張した。

ハン社長はまた、「今回の吉副部長の亡命説は、南朝鮮(韓国)の情報機関による謀略騒動だ。韓国の情報機関は、北朝鮮の報道内容をしっかりと調べてマスコミに流さなければならない」と語った。



金影植 spear@donga.com