農林部はカナダで狂牛病にかかった牛が発見されたことで、カナダ産牛肉と肉加工品などの牛肉と関連した全ての品目について21日、輸入禁止措置を取った。
また、国内の検疫倉庫に保管しているカナダ産牛肉関連の全製品を返送、廃棄する計画であり、すでに市場に流通されている物量については追跡調査を行うことにした。
これと同時に、食品医薬品安全庁と関税庁にも関連事実を通報し、カナダ産牛肉の肉骨粉や血清などを化粧品や医薬品の原料に使用することを中断するよう要請した。
昨年国内に持ち込まれたカナダ産牛肉関連の製品は5万トンで、今年は4月末までに1万9000トンが輸入された。これは韓国全体の牛肉関連畜産物輸入量の4.6%に当たる。
農林部の当局者は、「今回カナダで発生した狂牛病が牛一頭に限られたものだとカナダ政府が明らかにしただけに、流通されたカナダ産牛肉製品で狂牛病が持ち込まれた可能性はほぼないが、もしもの場合に備えてこのような措置を取った」と説明した。
狂牛病と関連して輸入禁止措置を取った国は韓国の他に、英国、フランス、イスラエル、日本、カナダと5ヵ国に増えた。
これに先立って、カナダ政府はアルバータ州のある乳牛農場で、8歳牛が狂牛病にかかったことがわかり、この農場一帯を外部と隔離し病気が拡散したかどうかを調査していると20日発表した。
カナダのベンクリフ農業相は記者会見で、「1月31日肺炎症状を見せた8歳の牛を処分した後に行った定例の検査結果、この牛が狂牛病と呼ばれる牛海面状脳症(BSE)にかかっていたことが確認された」と発表した。
カナダは現在、世界10位(生産量の割合2.5%)の牛肉生産国である。
高其呈 koh@donga.com konihong@donga.com