米国内でテロ警戒活動が強化されている中、21日コネティカット州ニューヘイブンのエール大学講義室で爆発事故が発生し、緊張が高まっている。
米国防総省は21日、ワシントン一帯の防空網強化のため、都市の周辺に対空ミサイルを配備し、哨戒飛行を強化したと明らかにした。これは前日、テロ対応警戒態勢を「コードオレンジ」に一段階格上げしたのに続く後続措置だ。
ブッシュ大統領は同日「米国は、イラク戦で見せたようにテロ組織や国が大量破壊兵器を利用して世界の脅威を与え、恐喝する行為は絶対に許さない」という考えを示した。
▲警戒態勢強化〓9・11同時多発テロ以降、引き続き警戒態勢の強化を維持してきたニューヨーク市の場合、橋梁やトンネルなどに検問所を増やし、パトロールを強化したと、米紙ニューヨークタイムズが報じた。
サンフランシスコも都市の名物である金門橋はもちろん、船の航路と都心のオフィスビル、観光名所などに対する警備を強化し、反戦デモの過程でテロが発生する可能性にも留意している。
ロサンゼレス警察も教会、空港、港湾、芸能、娯楽産業などを含む600ヵ所に対するパトロール活動を増やした。
また、連邦航空庁は主なスポーツ試合が行われる競技場の上空とワシントンの記念塔周辺などに対する飛行禁止令を再発令した。
▲エール大学爆発事件〓21日午後、エール大学法学部法学大学院の講義室で爆発事故が発生、あいている講義室の片方の壁とその付近が壊れたが、人命被害はなかった。
CNN放送は同日、爆発が爆弾によるものであることを州政府関係者から確認したが、テロ団体などの行為を示唆するようなあとは発見されていないと報じた。
同日の爆発は、エール大学出身のブッシュ大統領が沿岸警備隊の卒業式に出席するため、コネティカット州を訪問するわずか数時間前に発生した。
事故現場には、数十台の緊急車両が出動して待機する中、米連邦捜査局(FBI)のテロ担当特別捜査チームの要員たちが事故の原因究明にあたっている。
一方、ブッシュ大統領は同日、コネティカット州ニューロンドンで行われた沿岸警備隊卒業式の祝辞を通じ「われわれは米国と全世界に対する危険がなくなるまで圧迫を続けるつもりだ」と述べた。
ブッシュ大統領は「われわれは地球上の暗いところをしらみつぶしに探し、テロリストをあぶりだすつもりだ。米国は世界レベルのテロ戦で決して後退しない」と強調した。
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