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進まない警察の韓総連捜査 背景に一貫性欠く大統領府

進まない警察の韓総連捜査 背景に一貫性欠く大統領府

Posted May. 23, 2003 22:07,   

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警察の韓国大学総学生会連合(韓総連)への捜査が混迷を極めている。捜査をどう進めていけばいいのか、警察も分からなくなってきたのだ。

警察は光州(クァンジュ)5・18記念式場への不法デモ事件と関連し、これまでこのデモを主導したり、積極的に加わった41人に出席要求書を送ったが、今まで警察に自主出頭したのは1人しかいない。これは捜査対象の学生も警察の捜査に応じるよりは、事態の推移を見守ろうという雰囲気が強まっていることを立証するもの。

捜査がこのように遅々として進まないのは、大統領府が当初の厳重処罰方針から後退し、寛容する意思を明らかにしているうえ、警察幹部の捜査意志も弱まったからだ

▲一貫性のない大統領府〓盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領は19日、韓総連所属学生らの光州国立5・18墓地での集団デモと関連し、「自分の主張と違う人を侮辱し、打倒の対象とみることは、法律に則って処罰しなければならない」とし、「暴動者に対し法律を厳格に適用するように」と指示した。

しかし21日、5・18記念行事推進委員会の幹部5人が大統領府を訪問してから雰囲気が一変した。

委員会の幹部らが韓総連所属学生への寛容を要請したところ、盧大統領は同席した柳寅泰(ユ・インテ)大統領政務首席秘書官に「状況を正しく判断し、円満に処理するように」と指示したという。

柳首席秘書官も「今回の事件は、当時の現場状況を検討した結果、意図的というより偶発的な要因から始まったという結論を下した」として、「韓総連の一部の指導部に対する寛容な処分を積極的に考慮しなければならない」と話した。

▲遅々として進まない捜査〓120人規模の特別捜査本部まで設置した警察は、今まで確保した写真を分析し、デモを主導したり、積極的に加わった117人のうち、41人の身元を確認、出席要求書を送った。

しかし、ソ氏(20・ソウル大学2年生)だけが22日警察に自主出頭し取り調べを受けただけで、残りの捜査対象者らは未だに出席要求に応じていない。

警察関係者は、「裁判所で韓総連の幹部2人に対する逮捕令状が却下された上、大統領府の雰囲気が『処罰』よりは、『寛容』の方向に変り、捜査が下火になってしまった」と話した。

▲今後の捜査〓全羅南道地方警察庁は23日、韓総連議長のチョン・ジェウク(23・延世大総学生会長)氏と光州・全羅南道地域総学生会連合(南総連)のユン・ヨンイル議長(25・全南大総学生会長)の2人に対し、逮捕令状を再申請し、裁判所から令状を受け取った。

警察はまた、出席要求書を送った韓総連所属の大学生20人と全国公務員労組の14人、大宇(デウ)キャリアの労働者2人、米軍装甲車女子中学生全国民対策委員会の2人など41人が出頭しない場合、逮捕令状を申請し検挙する計画だが、実行できるかは不透明な状態だ。



shjung@donga.com