金炳賢(キム・ビョンヒョン)投手は、ボストン・レッドソックスのグレディー・リトル監督がAP通信とのインタビューで話したように、リリーフとして復帰する可能性が高い。しかし、ボストンのエースのペドロ・マルティネスが来週頃に負傷から回復するものとみられ、一時的ではあるが4日のピッツバーグ戦に先発登板する予定だ。
「気持ちが軽くなったが、残念だ」と話した金炳賢は「心の準備はしていた。新しい挑戦にどきどきする。また新人になった気持ちだ」と感想を語った。
金炳賢のボストン移籍説はシーズン初期から取りざたされていた。今年の初め、ウビス・アゲナーをテキサスに渡したボストンは、相手によって投手を変える集団でのリリーフ体制を取り入れたが失敗した。メジャーリーグ最高の右腕マルティネスがひんぱんに負傷に苦しむなど、先発陣が弱いことも原因だ。「弱い打線」のアリゾナは右打ち中心打線の補強が切実だった。
優柔不断な性格のアリゾナのブレンリー監督と意思伝達に問題のある金炳賢との不協和音も加わった。
今シーズン先発に変身した金炳賢は1勝5敗で期待には及ばなかった。しかし、それはあまりにもチームの打線の支援を受けられなかったためであり、平均自責は3.56で見事な投球をした。ボストンの先発陣と比べると、マルティネス(4勝2敗2.83)に続き、断然2番手の位置だ。
金炳賢はリリーフが有力だが、変更がないわけではない。エージェントのジェフ・ムラードを通じて、テオ・エプスタイン団長に先発希望の意思を強く伝えた。4日、ピッツバーグ戦が試験台となる。
ボストンは選手団の平均年俸が363万ドルで、今年金炳賢の325万ドルより多い金持ち球団だ。球団の潜在価値も大きくて、去年メジャーリーグ史上最高額である6億6000万ドルで売却されたりした。
ボストンは韓国人選手の米進出の関門。一時、趙珍鎬(チョ・ジンホ、SK)、李尚勳(イ・サンフン、LG)、キム・ソンウ、ソン・スンジュン(以上モントリオール)など7人が同時におり、これまで米国に進出した28人のうち、金炳賢までおよそ10人がボストンと縁を結んだ。
張桓壽 zangpabo@donga.com