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メッツの徐在応、「七転び八起き」でメジャー2勝

メッツの徐在応、「七転び八起き」でメジャー2勝

Posted June. 01, 2003 21:57,   

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メジャーリーグで投手の最高徳目の一つが「変わらぬこと」だ。「制球力の魔術師」であるアトランタ・ブレーブスのグレッグ・マダックスが大投手と呼ばれるのも、彼が去年まで15年連続15勝以上をおさめた「変わらぬ投手(Steady Pitcher)」であるからだ。

AP通信は1日、ニューヨーク・メッツの徐在応(ソ・ジェウン)投手(26)に対して「メッツで最も変わらぬ先発投手(Steadiest starter)」という最上級の表現を使った。徐在応がこうした評価を受けたのは、今シーズンで彼の見せた一貫したピッチング内容のおかげだ。

中継ぎで出た4月23日、ヒューストン・アストロズを除けば、徐在応は先発登板10試合のうち、およそ9試合を自責点3以下に抑えてきた。シーズンの平均自責点は3.07だが、4月23日の試合を除いて先発で出た時の平均自責点を計算すれば2.74で、ナショナルリーグのランキングでは6位になる。

1日、雨の降るなか、ニューヨークのシェイスタジアムで開かれたナショナルリーグ東部組1位のアトランタとの試合でも、徐在応の真価はそのまま現われた。先発8イニングの間、6安打、1四球、2失点のすぐれたピッチング。今シーズン最多投球イニングを記録したソ選手は、この試合で完投に挑戦したが、9回で先頭バッターのチパー・ジョーンズに2塁打を打たれて交代した。三振が一つもなかったうえに球速も最高が145kmにすぎなかったが、自分の長所である正確なコントロールと変化球でアトランタのバッターたちを制した。

徐在応は先月26日、マダックスとの対決で7イニングを3安打、1失点で好投したのに続き、2試合連続ナショナルリーグ最強チームであるアトランタを抑えたことで存在感を高めた。

2試合連続徐在応に敗れたアトランタのボビー・コックス監督は「すぐれた投手だ。ボールのスピードを調節してバッターたちを惑わした。ソ選手はバッターたちにどんなボールを投げればいいかを知っている投手」と誉めた。徐在応も「直球のスピードを130km台と140km台に調節した」と語った。

これで、徐在応はシーズン初勝利をおさめた4月18日、ピッツバーグ・パイレーツ戦に続き、44日ぶりに勝利の感激を味わった。7回失敗して8回目の挑戦でおさめた勝利、まさに「七転び八起き」といえる。

この試合で、アトランタのボン・ジュングンは7回にマウンドに上がり、史上初めて同じイニングで、韓国人投手同士の対決が行われた。ボン・ジュングンは1イニング、2安打、無失点。

一方、シカゴ・カブスの崔熙燮(チェ・ヒソプ)はこの日、ヒューストン・アストロズ戦で、6打数、1安打、4三振を記録した。延長16回の接戦の末、カブスが1−0で勝利をおさめた。



金相洙 ssoo@donga.com