米国のプロ野球メジャーリーグが、サミー・ソーサ(35、シカゴ・カブス)の不正バット使用の波紋で衝撃に包まれている。
ソーサは4日、シカゴで行われたデビルレイズ戦(交流試合)で、コルク入りバットを使用していたことが発覚し、退場処分になった。
1回裏1死2、3塁で打席に立った彼は、バットが折れ、2塁ゴロを打って3塁走者マーク・グルジラネックをホームインさせた。この時、釈然としないことに気づいた主審が3人の塁審とカブスのダスティ・ベーカー監督を呼んで、折れたバットの中からコルクを見つけ出した。規則に従ってソーサの打点は認められず、アウトカウントだけが1個増え、グルジルラネックは3塁に戻された。
コルクバットとは、バットに穴を空けてコルクを入れたものだ。重さが軽くスイングスピードを高めるだけでなく、強い反撥力で打球の飛距離が伸びて、プロ野球では使用が禁止された不正バットだ。
ソーサは試合が終わってから「私を大事にしてくれるファンと仲間に謝る。すべての非難を甘受するが、あれは明らかに勘違いだった」と釈明した。彼は「これまで多くのバットを折ったけれども、一度も不正バットだと判明されたことはない。私は本塁打を放つために不正な方法を使う必要を感じない。今日使ったのは訓練用のバットだったが、思わず持ってきた」と付け加えた。
しかし、主審を含む審判委員たちはソーサの残りのバットをすべて回収した。徹底した調査を行うためだ。ソーサの言うとおり、この日たった一度使用しただけだと判明しても、出場停止などの懲戒は避けられないだろう。
15年通算505本塁打で、歴代17位に上がっているソーサは、唯一98年から01年まで4年連続50本以上の本塁打を放ったメジャーリーグの代表的スラッガー。97年36本塁打を記録した中距離バッターだったが、翌年ただちに66本塁打を放つや、当時薬物を服用したのではないかという疑惑を受けたことがある。今年はひんぱんな負傷で、先月2日以降、本塁打が出ず、6本塁打にとどまっている。
張桓壽 zangpabo@donga.com