航空・海運業界が、イラク戦争とSARS(重症急性呼吸器症候群)の衝撃から脱し、回復の兆しを見せている。
6日、航空業界によると、最近大韓航空は、イラク戦争のため中断していた仁川(インチョン)〜ドバイ(UAE)〜カイロ(エジプト)路線のうち、仁川〜ドバイ路線の運航を再開した。来月21日からはドバイ〜カイロ路線も運航を再開する。イラク戦以降、需要急減で中断した仁川〜長崎(日本)路線も7日から再開する。
アシアナ航空も、SARSが収まったシンガポール路線を、来月より週2回から4回に増便する。台北とバンコク路線は、来月から運航が再開される予定だ。
SARSのため中断していた仁川(インチョン)〜西安など中国8の路線は、帰国留学生が最近中国に戻る準備をしているため、来月くらいから再開することを検討している。
特に、今月に入ってから回復している旅行需要は、航空業界を興奮させている。
大型旅行代理店のハナ・ツアーは、今月第1週に7600人あまりの予約顧客を確保し、5月全体の予約者数を越えた。インターネット旅行代理店のウェブ・ツアーも、今月に入ってから、7、8月のバックパカーズの予約顧客数が200人あまりを記録し、昨年の90%水準まで回復した。
現在、航空業界の予約率は、中国(約40%)を除いて再び80〜90%まで上昇した。
教保(キョボ)証券のアナリスト、チャン・グンホさんは「SARSとイラク戦の2大悪材料が消え、航空業界は回復の兆しを見せているが、完全に昨年の水準にまで回復できるかどうかはもう少し見守る必要がある」と話した。
昨年から好調を維持してきた国内海運業界は、今年の初め、石油価格上昇と物流量減少で打撃を受けた。しかし、最近、物流量が大きく増加し、盛需期の運賃割り増しまで加わって、笑いが止まらない状態だ。
現代(ヒョンデ)商船と韓進(ハンジン)海運などは、アジア〜欧州、アジア〜北米路線はもちろん、比較的量が少なかったアジア〜中東路線にもイラク戦争復旧物資が集中し、大部分満船運航をしている。
今月からアジア〜北米路線には、需要の多い期間の割り増し料金が適用された。アジア〜欧州路線とアジア〜中東路線は、来月から運賃が上がる。
現代商船の関係者は、「増える物流量に比べ、世界海運業界の船舶供給が不足している状態なので、このような好調は当分続くだろう」と話した。
崔虎元 bestiger@donga.com