北朝鮮の高官たちの亡命を積極的に支援し、金正日(キム・ジョンイル)政権の崩壊を試みるためのプロジェクトが、米宗教団体と人権団体の人物たちによって本格的に進められている。
ワシントンのシンクタンク、ハドソン研究所内の人権国際宗教自由プロジェクトのマイケル・ホロウィッツ局長と、約50の米キリスト教団体や人権団体は、先月30日、ワシントンで非公開の会合を持ち「セーフハーバー(Safe Harbor、安全な隠れ処)」の法案を、議会に正式上程するのを目指す連合体を結成したことが分かった。
ホロウィッツ局長とともに北朝鮮脱出者への支援活動を繰り広げてきた米ロサンゼルス「韓半島平和プロジェクト(またはエクソダス21)」のダグラス・シン牧師は、東亜(トンア)日報との電話インタビューで「この連合体は、篤いキリスト教信者であるブッシュ大統領に大きな影響力を行使するものとみられる」とし、「セーフハーバーの法案」は北朝鮮高官たちの『亡命』を促進できる諸方策を盛り込んでいる」と伝えた。
その中には北朝鮮脱出者たちにも、キューバ出身の難民と同じ地位を与える案やラジオ放送「自由アジア」の北朝鮮への送出時間を、現在の1日4時間から24時間に増やす案などが含まれているものとされる。
これと関連し、ホロウィッツ局長も東亜日報との電話インタビューで、こうしたプロジェクトが進められていることを確認した。
同局長は「私のところにも、様々なルートを通じて亡命の可能性を打診してくる北朝鮮の官吏、学者らが相当数」とし、「米政府が一元化した窓口を通じて、北朝鮮脱出者たちの身元安全を保障してくれるならば、少なくとも1万人にのぼる中流・上流の北朝鮮人物たちが、大挙して亡命するだろう」と主張した。
金正眼 credo@donga.com