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「若きアルゼンチン」との一騎打ち

Posted June. 09, 2003 22:28,   

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「2回の敗北はない」

ブラジルとともに南米サッカーで肩を並べるアルゼンチンの代表チームが9日午後、韓国入りした。11日午後7時、ソウルWカップ競技場で「コエリョ号」と対戦するためだ。グランドヒルトンホテルに荷物を解いたアルゼンチンチームは10日、本格的な訓練に入る予定。

アルゼンチンは2002Wカップでベスト16入りはできなかったものの、世界ランキング5位の強豪。8日、日本とのAマッチで4—1で日本を大破したことからもその戦力がうかがえる。韓国は今回がアルゼンチンとの2度目の対戦。初対戦の86年メキシコWカップの組別リーグ戦では1—3で敗れた。

アルゼンチンは2006年ドイツWカップに向けて「バティゴール」ガブリエルバティストゥータ(アル・アラビ)とエルナン・クレスポ(インテル・ミラン)、ファン・セバスチャン・ベロン(マンチェスター・ユナイテッド)など、特急スターたちが抜けて、世代交代を行った。中核メンバーはハビエル・サビオラ(バルセロナ)とパブロ・アイマール(バレンシア)。

サビオラは、01年世界青少年選手権(20歳以下)大会で2回もハットトリックを記録し、最優秀選手(MVP)に選ばれた恐ろしい新鋭。「得点マシーン」バティストゥータの後継ぎと目されるほどゴールの決定力が優れており、警戒対象の第1号とされる。日本戦でも1ゴール1アシストを記録した。

アイマールは「第2のマラドーナ」と呼ばれる攻撃型MF。1m70、62kgの小柄だが、軽快なドリブルと、精巧なパスでチームの司令塔として位置付けられている。バレンシアでも司令塔として活躍し、6ゴールを決めてチームを5位に導いた主役。

アルゼンチンは、Wカップの終了後行った7回の親善試合で6勝1敗の立派な成績をあげたが、その主役が「世代交代の中核」であるサビオラとアイマール。アルゼンチンにはこの他、昨年のWカップメンバーであるゴールキーパ−のバブロ・カビエロ(セルタビゴ)とハビエルサネティ(インテル・ミラン)、守備手ディエゴ・ブラセンテ(バイエル・レバークゼン)など、スタープレーヤーが含まれている。

アルゼンチンは、ウンベルト・コエリョ監督が韓国代表チームの舵を取って以来出会う最強チーム。8日のウルグワイとの評価戦で浮き彫りになった守備の乱れとゴールの決定力不足が懸念だ。

コエリョ監督は、準備する時間が事実上10日の1日しかないということを考え、守備の安定に重きを置く見通し。金南一 (キム・ナムイル・エキセルシオル)と金太映(キム・テヨン・ 全南)がそれぞれ相手攻撃の柱であるアイマールとサビオラを集中マークし、李榮杓(イ・ヨンピョ・アイントホベン)と宋鍾國(ソン・ジョンググ・フェイエノールト)を左右のウィングバッグに先発投入し、フォーバック守備ラインの安定化を図るという構想だ。

なかなかゴールにたどりつけない攻撃ラインの「ワントップ」には崔容洙(市原)と「マルチプレーヤー」柳相鐵( ユ・サンチョル・蔚山)、「若手」チョ・ジェジン(光州)を天秤にかけている。ライト・ウィングも李天秀 (イ・チョンス・ 蔚山)を先発投入することを検討している。

選手の個人技ではアルゼンチンに一目置いている。 辛文善SBS解説委員は「コエリョ監督は勝ち負けにこだわらず、自分のサッカースタイルをみせるべきだ。画期的な戦術変化で個人技の限界を克服する姿をみてほしい」と述べた。



梁鍾久 yjongk@donga.com