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盧大統領、有事法制に「疑惑と不安」表明

盧大統領、有事法制に「疑惑と不安」表明

Posted June. 09, 2003 21:48,   

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盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領は9日、「日本は一時期、帝国主義の道をとったことで、韓国をはじめアジア諸国に大きな苦痛を与えたこともあった。(日本の)防衛安保法制と平和憲法改正の議論に対しても疑惑と不安の目で見守っている」と語った。

盧大統領は同日午前、日本の衆院本会議で、衆議員と参議員約700人が参加した中で演説し、このように述べた。さらに「このような不安と疑惑が全く根拠のないもの、もしくは過去にとらわれた感情にだけ根拠したものでないとするならば、日本は解決すべき過去の宿題を解決できていないことを意味する」と指摘した。

盧大統領はまた「不幸だった過去の歴史を思い起こす動きが日本から出るたびに、韓国を含むアジア諸国の国民は敏感な反応を見せてきた。2年後の韓日国交正常化40周年を迎えるまでに、両国国民が完全な和解と協力関係を成し遂げることができないとすれば、両国の指導者は歴史を前にして顔を上げることができないだろう」と語った。

盧大統領はさらに「議員の皆様と各界の指導者の皆様に『勇気ある指導力』を丁重にお願いしたい。過去はあるがままに直視しなければならない。率直な自己反省によって相手を理解し評価するよう、国民を説得しなければならない。真実を語ることこそ、真の指導者の勇気だと考える」と述べ、日本の政界の積極的な役割を求めた。

盧大統領は演説で、新しい北東アジアの秩序構想を提案し、△北朝鮮の核不容認方針△両国間のノービザ自由往来への期待△日本の大衆文化の追加開放措置の検討△自由貿易協定(FTA)の推進努力△在日韓国人の地方参政権付与問題などを重ねて言及した。

これに先立ち、盧大統領は同行記者団との朝食懇話会で、「日本が世界平和のために主導的な役割を果たすと言えば、疑って異議を唱えるのが現実だ。現在、日本の政治指導者がこれを克服するための努力をせず、過去の努力も徐々に弱まっているのが心配だ」と述べた。

盧大統領は同日午後、迎賓館で天皇、皇后両陛下と会った後、3泊4日の日本訪問の日程を終えて帰国し、ソウル空港で帰国報告を行った。



金正勳 jnghn@donga.com