在韓米軍装甲車に惹かれて死亡した女子中学生の申孝順(シン・ヒョスン)、沈美善(シム・ミソン)さんの第1周忌になる13日、ソウルと全国で行われる大規模な集会を控えて、政府当局が緊張している。
「米軍装甲車女子中学生、故申孝順、沈美善さん殺害事件全国民対策委員会」はこの日の集会が平和的に行われるだろうと公言しているが、韓国大学総学生会連合(韓総連)がこの日を起点に、反米闘争に出るとの方針を固めたうえ、この日の行事でどんな状況が起きるか分からないからだ。
当局は、全国71の地域で100万人以上が参加するものとみられる今回の追悼行事が、暴力的に変わり、反米ムードを広がせる触媒の役割を果たすのではないかと懸念している。
▲大会の準備状況〓全国民対策委は第1周忌行事を控えて、ろうそく集会と討論会などを併行し、追慕の雰囲気を拡散させるのに注力している。また、行事の広報活動とボランティア活動を行う第1周忌追悼会の準備委員を募集している。
学生と市民団体の会員などが参加している準備メンバーは、11日現在で14万人を突破したという。集計によると、これらが追慕碑を設ける名目として出した大会の準備金と、各界からの後援金だけでも1億5000万ウォンを上回るとされる。全国民対策委は13日午後7時、ソウル市庁前で行われる行事に10万人以上が集まるものと見込んでいる。
▲再び広がる「反米」〓全国民対策委は10日、ソウル鍾路区(チョンノグ)の米大使館近くにある「開かれた公園」で「反米連帯の集会」を持った。全国民対策委のチェ・ヒビョン事務局長は、「第1周忌行事を分岐点に、韓半島の平和を阻害するあらゆる要素を除去する作業を進めていきたい考え」と話した。全国民対策委が「反米」をスローガンに掲げてはいないが、不公平な韓米関係の清算や、在韓米軍の法的地位などを定めた韓米駐屯軍地位協定(SOFA)改正への声が高まれば、反米情緒は自然に広がるざるを得ない。
韓総連は13日の行事に備えて、ソウルと京畿地域の大学を中心に行事への参加を呼びかけている。韓総連所属の学生およそ2万5000人が第1周忌追悼会の準備委員として活動しており、内部では、6・13の第1周年を契機に反米闘争を拡散させるとの方針を固めた。
余勢を駆って、14日の弘益(ホンイク)大学で行われる統一連帯の祝典と6・15民族統一大祝典の第3周年記念行事を、大々的に行うとの計画もある。
韓総連の学園自主化推進委員長、ホ・ファンヒ氏(韓国外国語大・龍仁キャンパス総学生会長)は、「第1周忌の追慕祭は、反戦と反米運動を拡散させる契機になる行事」とし、「ヒョスンさんとミソンさんを追慕することも重要だが、それ以降の流れをどうするかがさらに肝要だ」と話した。
金善宇 buddy@donga.com sublime@donga.com