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[社説]国民が見守る野党の党首選挙

Posted June. 12, 2003 22:26,   

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野党ハンナラ党の党首を選ぶ党内選挙の地域(圏域)別合同討論会が13日、全国に先駆けて釜山、蔚山、慶尚南道で行われる。これを見守る国民は、単に6人の候補のうち誰が野党の次期リーダーになるかということよりは、ハンナラ党が今回の党内選挙を通じて、果たしてどこまで変われるか、ということに関心を持っているはずだ。

相次ぐ大統領選での敗北にも拘わらず、ハンナラ党はかつての与党体質から抜け切れないまま、無気力な姿を見せてきた。国会議席の過半数を占める巨大野党でありながら、国政を能動的に導くよりは、政府与党の失敗から反射利益を得るのに精いっぱいといった印象を与えた。盧武鉉(ノ・ムヒョン)政権に対する国民の支持が大きく落ち込み、民主党は主流と非主流間の「新党争い」にとらわれている状況であるにもかかわらず、世論の政党支持率で民主党に引けを取っているのがハンナラ党の現状である。

今回の党内選挙は「ポスト李会昌時代」のハンナラ党が、政権の受け皿として生まれ変われるか、それとも「万年野党」「不妊政党」としての続投を余儀なくされるかを決める重要なヤマ場である。受け皿として生まれ変わるための第一歩は、公明選挙である。ハンナラ党の党首候補の間には、これまで相互誹謗や黒色宣伝、選挙区事務所への金品撒布やコネなど、不法選挙運動と関連して問題が後を絶たなかった。公式の選挙運動を行う過程でも、このような問題が生じるとすれば、新しい党首に誰が選ばれようが、国民はハンナラ党の未来に絶望するだろう。

次は、具体的なビジョンを示すことだ。党首候補らは先ず、第1野党のイメージダウンについて、痛烈な自己反省をしなければならない。自己反省なくして、いくらもっともらしいリップサービスをしようと、国民の共感も、信頼も得ることはできない。地域構図の枠組みを離れ、全国的な政党となるべく、改革案を示すべきだ。守旧的イメージを払拭させ、健康な保守として、政権の代案勢力となり得るリーダーシップを示さなければならない。

国政に混線が生じ、国民が国の将来に危機感をおぼえるほど、政権能力を備えた野党らしい野党の存在が切に求められる。ハンナラ党は、今回の党内選挙を通じて、そのような国民のニーズに応えられるようにしなければならない。国民が見守っている。