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体を経営しろ…実現可能な戦略目標から

Posted June. 15, 2003 22:12,   

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成均館(ソンギュングァン)大学医学部付属の三星(サムスン)ソウル病院スポーツ医学科、朴ウォンハ教授は、「運動する習慣から脱落しないために緻密な運動プランが必要となるが、これは企業の経営戦略と似ている」と話した。

専門家たちは、CEOが企業を経営していくように運動をするのにも経営戦略が欠かせないと指摘する。すなわち、自分がCEOになって自分の体を経営するということだ。

▲シナリオのプラン作り〓立派なCEOは事業を推進する前に、周辺環境と企業独自の力量を徹底的に分析する。実現可能な戦略目標を立てて、発生し得るあらゆる悪材と状況を想定した後、そこに当たる実行計画を立てる。

まず、戦略目標を期間別に分けて緻密に立てなければならない。普通は「体重減量と健康増進」などの長期戦略の目標を立てた後、短期目標を立てるようにする。運動を始める人は必ず無理な目標を立ててはならない。それに体重は1ヵ月に1〜2kgを減らし、運動量は1週間で10%以上増やさないように心がける。

次に、自分の身体条件と外部の環境を考慮して、いつ、どこで、どんな運動をどのようにできるかを考えてから、計画を立てなければならない。

夕方にやむを得ず飲み会がある場合や緊急な業務が生じたときなど、様々な場合の数を想定しなければならない。経営者が市場状況を事前に想定するように、特定状況を想定してそれに合う「シミュレーション」をすれば、すべての状況にあらかじめ備えることができる。

また、立派なCEOは事業を推進する間に結果を分析して、戦略目標にどの程度近づいてきたかをチェックして、必要ならば戦術を見直したりする。運動をするときにも毎日、毎週、毎月の体重や血圧などを測りながら、運動効果を分析し、必要ならば種目を変えるなどの柔軟性を持たせなければならない。

▲家族や同僚との提携〓企業経営では独自に推進しにくいことや、効率を最大化するために周辺の人と手を組む「提携戦略」の必要な場合が多いが、運動も同じだ。

すべての運動はそのこつを覚え、楽しみを感じるまでに時間がかかる。特にジョギング、徒歩などの健康に良いといわれる運動は退屈になりがちであるため、家族や同僚の助けが必須だ。運動は計画段階から家族と一緒に戦略を立てて、少なくとも週末には家族と一緒にできる運動をした方が良い。

特に配偶者が「毎日、外回りばかりするつもりなの」「何でこんなに高い運動服を買ったの」と愚痴をこぼすと、思い切って決心をした人でも搖れやすい。

一方、妻または主人が「今日は雨だから、休むのはどう?」「疲れているから朝起こさなかったの」と言うだけで、配偶者の心は弱くなってしまう。

▲運動ポートフォリオを作成〓投資戦略の中で多くの種目に投資してリスク負担を減らすことを「ポートフォリオ」というが、運動も同じだ。

一つの運動だけにこだわるよりは多くの運動を並行した方が良い。午後にはヘルスクラブを利用するが、もし、これを守れなかった場合には家で運動をする。また、週末には家族と散歩をすることも一つの方法だ。

経営は意思決定の連続だ。瞬間瞬間の決断、また決断だ。運動をする人も心が搖れるたびに自分を引き締める決断が必要だ。

自分の経済、身体、住居環境などを考慮して、一番自分に合う運動から優先順位を置くことも良い。肥満や体力の弱い人が最初から走ろうとしてはいけない。初めには歩きながら「市場動向」を見守った後に、本格的に運動に入った方が良い。



李成柱 stein33@donga.com