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Dラム価格が連日上昇…韓国業界と景気に追い風

Dラム価格が連日上昇…韓国業界と景気に追い風

Posted June. 15, 2003 21:57,   

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最近、メモリー半導体の国際価格の値上がりが連日続いていることから、国内半導体業界の活性化と景気回復に対する期待が高まっている。

15日、台湾の半導体電子仲介メーカーのDラムエキスチェーンジによると13日午後6時現在、Dラムの代表製品であるDDR、256Mb、266MHzはそれぞれ3、50〜3.85ドル(平均価格3.57ドル)で取引され、先週末より価格が6.8%上昇した。年中最低価格の2.86ドル(2月26日)に比べ、24.8%も急騰したものだ。

次世代主力DラムのDDR、256Mb、400 MHzも同時間に4.60〜5.20ドル(平均価格4.90ドル)で取引され、1ヵ月前(5月13日)の平均価格3.70ドルより32%以上上昇した。

昨年までメモリー半導体の目玉製品だったSDラムは、256Mb、133MHz製品が平均3.40ドルで取引され、小幅の値上がりとなった。

Dラム価格が上昇したのは7月以降、世界の企業のパソコン買い替え需要と新製品パソコンの発表を受けた新たなメモリー需要が重なったためと分析されている。

とくに、先月インテルが発売したチップセット(中央処理装置とメモリー半導体をつなげる装置)「865シリーズ」(スプリングデール)は高価コンピューターやDDR400MHzに対する需要を刺激している。また、サーズ(SARS・急性重症呼吸器症候群)が沈静化に向かい、中国のコンピューター流通会社は8月パソコンの書き入れ時に備え、メモリの確保に乗り出している。このような半導体景気の回復は国内経済にも直接の影響を及ぼす。

国内証券市場の代表企業である三星(サムスン)電子が好調になった場合、株価の値上がり→グループ全体の投資の活性化→内需増加→景気回復の好循環も誘導できる。

三星電子はとりわけ、今後、Dラム市場の売上の半分以上を占める見通しのDDR400MHzの割合を、現在の30%から来月まで50%に引き上げる計画だ。ハイニックス半導体も同製品の割合を80%まで高める。

ただ18日に予定された米商務省の韓国製Dラムに対する相殺関税の最終判定が不安材料となっている。ハイニックスの場合、4月の予備判定の際、関税率57.37%が確定されれば、対米輸出に大打撃が予想される。

韓国投資証券のアナリスト、ソ・トウォン氏は「多少の不安要因にもかかわらず、Dラム市場の価格や需要回復がはっきりしていることは、韓国の証券市場と経済全体にも好影響を与える」と述べた。



崔虎元 bestiger@donga.com