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企業の支配構造、企業評価の新たな目安

Posted June. 19, 2003 22:00,   

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「スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)がつけたわが社の『コーポレート・ガバナンス』の格付けはトリプルAで、業界最高水準です。社債発行金利もこの分割引きしてもらっています」。

これは遠い将来の話ではない。S&Pが「コーポレート・ガバナンス点数」測定モデルを通じて本格的に企業透明性の評価に乗り出したことに続き、香港のアジアコーポレート・ガバナンス協会(ACGA)が、16日から「コーポレート・ガバナンス迅速評価」サービスを開始したことから、近い将来、企業の透明性が投資を決める重要な目安として活用される見通しだ。

▲「透明性」は第2の格付け?〓S&Pのカル・ウォング・コーポレート・ガバナンス評価担当専務は17日、韓国理事協会主催の教育プログラムで、S&Pはすでに40の企業に対して「コーポレート・ガバナンス点数」を測定したと明らかにした。

評価分野は、所有構造の透明性と影響力行事の適法性、投資家の権利と関係、財務透明性と公示、取締役会の構造と手続きの4つ。韓国でもすでに1社が評価を受けた。

S&Pはまた、S&Pが決めている500大企業を含め、世界中の優良企業1600社に対して、「透明性と公示慣行」などについて別途の資料を集めている。これは、今後コーポレート・ガバナンス評価制度の拡大に備えての措置。

▲企業支配構造良ければ投資家に人気〓ウォング専務は「投資家はコーポレート・ガバナンスの良い会社の株式に対しては喜んでプレミアムを支払う。これからは取締役会の運営のあり方が財務実績に劣らない重要な投資変数になる」と紹介した。

信頼経営、倫理経営をきちんと実践する会社が市場で高い評価を受けるということだ。彼は「企業支配構造の良い会社が財務実績も良いという証拠が続々と出ている」と話した。

信用格付けとは違って、コーポレート・ガバナンスは企業が決心さえすれば高い評価が得られる余地があるということをウォング専務は何度も強調した。

ウォング専務は「韓国では通常、財閥会社でよくみられる所有構造の不透明さが最大の問題だ」と指摘した。また、労組の無理な要求で株主の権益に損失がもたらされれば、これもまた点数を下げることになると説明した。

▲「迅速評価サービス」もスタート〓ACGAのジェイミー・アレン事務総長は本紙との電子メールを通じてのインタビューで「会計、取締役会の構造、企業内教育と訓練、少額株主の権利など5つの分野を中心に、コーポレート・ガバナンスを10日以内に評価するサービスを開始した」と明らかにした。

ACGAは、非公開資料の分析と役職員とのインタビューで行われるS&Pの評価とは違って、公開された資料を通じて評価する。

アレン事務総長は、「コーポレート・ガバナンスは引き続き変わるものだ。現在公認されてはいなくても、国際的にその重要性が新たに認識される慣行を追加し、続けて評価していく予定だ」と説明した。



孔鍾植 ykim@donga.com kong@donga.com