欧州連合(EU)15カ国の首脳たちは20日(現地時間)、ギリシャの休養地、ポルトカラスで開かれている首脳会議で声明を通じ、検証可能で取り返しのつかない明白な方法で核プログラムを解体するよう、北朝鮮側に求める予定である。
AFP通信が入手した声明の草案によるとEU首脳は、「北朝鮮の核計画が深刻な憂慮を生んでいる」とし、「北朝鮮は状況を悪化させるような行動をこれ以上取ってはいけない。EUは、北朝鮮核危機を多国会議の枠組みの中で、外交的に解決していくことに寄与する」との方針を発表する予定となっている。
さらに、EU首脳はイランの各施設疑惑と関連して、不審施設に対する抜き打ち査察を認める国際議定書に直ちに署名することを北朝鮮側に促す予定。
一方、米国は19日、北朝鮮による核開発を糾弾する国連安全保障理事会議長声明の草案を作成して、安保理の主要理事国代表に配布した。
ロイター通信などが入手した名声の草案は、立証可能で取り返しのつかない方法による核プログラムの速やかな完全廃棄と、核拡散禁止条約(NPT)の義務の遵守を北朝鮮側に促す内容となっている。
ネグロポンテ国連駐在米国大使は18日、ロシア、英国、フランスの外交官と声明の草案について話し合った後に、19日中国の外交官と会見した。これに対し、中国とロシア側は慎重な反応を示したと外交消息筋は話している。
AP通信は、米国が声明の採択に必要な安保理の15理事国の全会一致で同意を取り付けることは「長くて辛い戦いになるだろう」とみている。
議長声明は、安保理の決議案とは違って法的拘束力はないものの、国連の公式立場と認められ、北朝鮮に相当な圧迫要因になりかねない。北朝鮮はこれまで北朝鮮核問題と関連した安保理のいかなる措置も平和的解決努力を損なうことで、国連の制裁を宣戦布告とみなすとの立場をとってきた。
李基洪 maypole@donga.com sechepa@donga.com