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腸出血性大腸菌疑いの患者、新たに5人発見

腸出血性大腸菌疑いの患者、新たに5人発見

Posted June. 24, 2003 22:02,   

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第1群法定伝染病に指定されている腸出血性大腸菌の擬似患者が増え続ける中、年末までに少なくとも数百人の擬似患者が発生する可能性が強まった。また、腸出血性大腸菌患者と擬似患者の集団発生地域が半径20〜30km以内に集中していることから、同地域の某大手業者が供給した食材が、有力な原因であると推定されている。

国立保健院は24日、腸出血性大腸菌の感染が疑われる溶血性尿毒症患者がソウルで3人、京畿(キョンギ)地域で2人が追加的に発見され、擬似患者が17人に増えたと発表した。

これで、腸出血性大腸菌と関連して届け出があったのは確診患者2人、擬似患者17人、無症状保菌者19人と集計された。

国立保健院の權逷郁(クォン・ジュンウク)防疫課長は、「過去にも腸出血性大腸菌に感染した患者が相当の数にのぼっていたが、確認作業が行われていなかったようだ」と述べ、「溶血性尿毒症の監視体系が本格的に稼動したので、年末までには数百人の擬似患者が発見されると予想される」と語った。

一方、確診および擬似患者4人が発生した京畿道広州(キョンギド・クァンジュ)のS療養所と、24日に擬似患者3人の届け出があったソウル蚕室(チャムシル)所在の某中学校は、S療養所と半径20〜30km以内に位置しており、同じ業者から牛肉の供給を受けていたことが分かった。

保健院の権課長は「食品医薬品安全庁が精密検査を進めているが、現状としては、この業者から供給された食材が有力な発病原因のようだ」と語った。

▲患者の見分け方〓確診患者は、出血を伴う下痢と腹痛、吐き気の症状がみられるほか、溶血性尿毒症の合併症が現れ、腸出血性大腸菌が分離されたケースを言う。擬似患者は症状はあるものの、菌が分離されていない状態を言う。無症状保菌者は、溶血性尿毒症などを引き起こす毒素や腸出血性大腸菌は分離されたものの症状がみられないケースを言う。

▲腸出血性大腸菌〓表面の形によってO(Ohne hauch)群とH(Hauch)群に分けられる。O群は、発見された順番にしたがってO−157などの番号が付けられ、これまで173種がある。H群は60種余りについてそれぞれ命名がなされている。OとHの組み合わせによって、細部的には2000種余りに分類される。

00年〜02年の間、国内の確診患者10人から検出された大腸菌はO−157が5件、O−111とO—26がそれぞれ4件、O−171が2件、未分類(O—untypable)が5件となっている。今回、確診患者2人から分離された大腸菌も、未分類に該当する。しかし、それぞれの大腸菌が引き起こす症状と死亡率に大差はない。



異鎭 leej@donga.com