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[オピニオン]マックジョブ

Posted July. 02, 2003 21:51,   

한국어

「犬の朝飯(dog`s breakfast) 」、「フランケンフード(Franken food)」、「悩めるおばさん(agony aunt)」。英語ができるという人も、何を言っているのか意味が分からない単語だ。1日、米国で新しく発売された「ミリアム・ウェブスター大学辞書」の第11版に収録されたこれらの英語は、「めちゃくちゃの」、「遺伝子組み替え食品」、「人生相談コーナーの回答者」を意味する。「マックジョブ(McJob)の元ドットコマー(dot-commer)が、ヘッドバンガー(head-banger)を聞きながら長い首(longneck)を買おうと死んだ大統領(dead president)を数えている」という言葉は、「『展望のない低賃金労働』の元『インターネット産業従事者』が、『ハードロック』を聞きながら『瓶ビール』を買おうと『紙幣』を数えている」という意味だそうだ。

◆言葉は生きて進化する。世相や時流、意識の変化も盛り込む。言葉で人類史を記録する米国の英語辞書の元祖ミリアム・ウェブスター辞書の編纂者は、毎日、新聞や雑誌、本などを隅々まで読んで、新語を捜し出すのが仕事だ。10年に1度改訂版を出すが、今年は1万個の新語と10万個の新しい意味が追加された。普通、新造語が広く使われるには10〜20年かかるが、スピードが命のインターネット革命は、インターネット用語の日常化にも速度戦をもたらした。ドットコマー、バブルなどが辞書に載るまでに5年ほどしかかからなかったという。

◆ミリアム・ウェブスターは、「ここに収録されなかったら、単語ではない」という自負心をもつ辞書だ。固有名詞や人名が一般名詞に「昇格」した場合、当事者には栄光にも、恥にもなり得る。フランケンフードは、恐怖小説に登場する怪物フランケンシュタインに「食べ物」がついた言葉で、ボストン大学のポール・ルイス教授が、1992年に英タイムズ紙で始めて使って知れわたった。マックジョブは、米国のファーストフードの代名詞マクドナルドに「職業」を合成させてできたようだ。マクドナルドが、明るくて幸せなイメージで全世界にハンバーガーを売っているが、いざ従業員たちは低賃金に苦しむ低熟練労働者というのが、エリック・シュールロシャーの著作「ファーストフード帝国」でもよく描かれている。

◆ミリアム・ウェブスターではないが、ブッシュ米大統領は、今年発売されたニューコリンズ英語辞典にブッシズム(Bushism)という単語を贈った。彼の有名な失言を意味する単語だ。政権交代(regime change)、ならず者国家(rogue nation)など、ブッシュ大統領がよく使う好戦的な単語も収録された。韓国で辞書に載る可能性はないが、「ヨンサムのようだ」「デジュンのようだ」「ノムヒョンのようだ」も口にされている。どのような意味に使われるかは、もう少し見守らねばならないが。

金順徳(キム・スンドク)論説委員yuri@dongacom