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[社説]離党に新党、国民は面食らう

Posted July. 06, 2003 21:48,   

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野党ハンナラ党の進歩派議員5人が、きょう離党を宣言するという。与党民主党の新党派や政界外郭の改革新党推進勢力と連帯して新党を結成すると言うが、その性格と目的に対して、国民は気軽に共感できない雰囲気だ。

与党であれ野党であれ、国会議員が属してきた政党を去るということは、これまでの自分の政治活動を否定する自己否定である。また、議員個人ではなく、所属政党で票を投じた有権者に対しては裏切り行為だ。選挙が近づくと必ず新党論が起り、これに伴う離合集散がまかり通るというのは、韓国政治の後進性をそのまま示している。

ハンナラ党の立場では、彼らの離党を否定的に見る必要はない。「崔秉烈(チェ・ビョンリョル)体制」の登場後、党内に「健康で合理的な保守政党」として新しく生まれ変わらなければならないとう動きが起こっているだけに、進歩派の離党はむしろ変化の原動力となり得る。

彼らはこれまで、政治、経済、南北問題などの多くの懸案で、党内主流派とは異なる意見を主張してきたため、党が保守でも進歩でもない中途半端な姿にならざるを得ない場合も少なくなかった。したがって、所属国会議員の数が数人減ったとしても、これを機にこの問題を整理することは、党の体制を確立するうえでプラスになるだろう。

主流、非主流に分かれて数ヵ月間新党争いを繰り返してきた民主党も、もはや決断を下さなければならない時になった。与党の役割はそっちのけで連日不協和音だけを生産する民主党の姿に、国民はうんざりしている。新党であれ分党であれ、去る者は去り、残る者は残り、理念の同じ者同士のアイデンティティのある政党を作ることが望ましいのかもしれない。

いま韓国は内外で困難に直面している。北朝鮮の核問題は解決する気配もなく、経済も総体的な危機局面にある。にもかかわらず政界は内輪もめに明け暮れ、国会で可決しなければならない法案もまともに処理せず、職務遺棄行為を続けている。政界は一日も早く、この不安定で対策のない政治的混沌状況を解決しなければならない。